引っ越し時に水道の手続きは必要?

現在住んでいる賃貸物件から別の場所へ引っ越しをする場合、水道に関する手続きを行う必要があります。
また、手続きを行う際には水道メーターを確認しなくてはいけない場合もあるので、どのような手続きと対応が必要になるのか、事前にチェックしておきましょう。

引っ越し前に行うこと

引っ越しをする前に水道関連で行うべきなのは、解約の手続きです。
水道の解約手続きは引っ越しをする1週間前を目安に、旧居がある市区町村の水道局へ問い合わせます。
問い合わせの手段は電話とインターネットがありますが、引っ越しが多くなる2~3月は電話だとつながりにくい場合もあります。
スムーズに解約の手続きを行いたい場合は、インターネットから申請すると良いでしょう。
解約の手続きで必要な情報は、以下のとおりです。

・契約者の氏名
・旧居の住所
・引っ越し先の住所
・使用を停止したい日にち
・水栓番号

閉栓時は引っ越しの影響でバタバタしてしまい、立ち会いが難しいと考える方もいるでしょう。
原則閉栓時に立ち会う必要はありません。
しかし、例えばオートロック式のマンションで閉栓しなくてはいけない場合は、立ち会いが必要になってくるので事前に確認しておくと安心です。
さらに、解約日にたくさん水道を使い過ぎてしまうと、後から追加料金を請求されてしまう恐れがあります。
解約日はなるべく水道の利用を控え、掃除やトイレ程度の利用に留めておくようにしましょう。

引っ越し後に行うこと

新居で水道を使用する際も、あらかじめ水道局に連絡を入れて開栓してもらう必要があります。
旧居と同じエリア内に引っ越すのであれば、旧居の解約手続きを行う時にまとめて開栓手続きも行えるでしょう。
しかし、旧居とは別のエリアで管轄する水道局が異なる場合、新居があるエリアの水道局に問い合わせて、契約手続きを行わなくてはなりません。
契約を行うタイミングは、入居日の3~4日前または入居してすぐのタイミングがおすすめです。
なお、契約手続きはまだだったとしても水道メーターのところにある元栓を開けば、すぐに水道を利用することは可能です。
ただし、使用するのであれば早めに水道局で手続きを済ませなくてはなりません。
焦って手続きをするよりも、なるべく事前に開栓手続きを行うと良いでしょう。

申し込む際にはインターネットや電話・FAXの他に、申込書を郵送するという手段もあります。
水道使用開始申込書は、賃貸物件のポスト・郵便受け、玄関などに置かれているケースが多いです。
万が一見当たらない場合は別の手段で開栓手続きを行いましょう。
契約時には支払い方法を選択できますが、方法は各水道局によって異なるので管轄の水道局に直接問い合わせるか、ホームページから確認してみてください。

水栓番号とは?

旧居での解約と新居での契約手続きに欠かせないのが、「水栓番号」と呼ばれるものです。
水栓番号は、各世帯で振り分けられている管理番号を指します。
水栓番号を伝えることで、水道局はどこの住宅で閉栓・開栓が必要なのか素早く確認できます。
水栓番号が必要なタイミングは引っ越しの時だけでなく、旅行や出張など長期間自宅を空けるため水道の使用を中止したい時や、水道使用者の名義または連絡先を変更したい場合、水道トラブルが発生した場合にも必要です。

水栓番号を確認する方法

水栓番号は、主に4つの手段を使って確認できます。

・シール、ステッカー
賃貸物件であれば玄関ドアの上部や郵便受け、ポストの付近に水栓番号が記載されたシールまたはステッカーが貼られています。
デザインは地域ごとに異なるものの、すぐに水栓番号を確認できるでしょう。
もし水栓番号が記載されたシールやステッカーが見つからなかった場合は、水道メーターのところに記載されているかもしれません。

・水道使用量の通知書
水道は2ヶ月に1回、どれくらいの水を使ったか検針が行われ、その時に「使用水量のお知らせ」という通知書をポストに投函していきます。
この通知書にも水栓番号が記載されているので、ぜひ確認してみてください。

・水道料金の納付書
水道料金を支払う際に使用する納付書からも、水栓番号を確認できます。
納付書は圧着はがきの形式になっており、丁寧にはがすと水栓番号もチェックすることが可能です。
ただし、納付書は口座振替ではない世帯に届けられるもので、口座振替やクレジットカードでの支払いを選択されている人の自宅には届きません。

・領収書
水道料金を支払ったことが確認されると、領収書が配布されます。
この領収書にも水栓番号が記載されているのでチェックしてみましょう。

今回は水道メーターがどこにあるのか、水道メーターで異常が見つかった時の対処法、水道の解約・契約手続きについてご紹介してきました。
生活に欠かせない水道ですが、何かしらのトラブルが発生して使えなくなったり、水漏れが発生して高額な水道代を請求されたりすることもあるでしょう。
このような事態が発生した時に、素早く対応するためにもあらかじめ水道メーターがどこにあるのか把握しておくことは大切です。
ぜひ今回の記事を参考にしつつ、水道メーターの位置や対処法について知っておきましょう。