水道メーターが故障したかも?!原因と応急措置について

水道メーターを確認した際に、動きがおかしいと感じたら故障している可能性も考えられます。
もし水道メーターで異常がみられる場合、何が原因でどのような対策を講じれば良いのでしょうか?

水道メーターで異常がみられる原因

水道メーターで異常がみられる原因としては、機械的な故障や水圧の影響、凍結などが挙げられます。

・故障
水漏れなどのトラブルが発生していないにも関わらず、水道メーターの動きがおかしい場合には機械的な故障によるものの可能性が高いです。
水道メーターは水流によって水量などを計測していきますが、この時にかかる水圧が原因で故障する場合もあります。
また、地面に埋められていることで上から何か落下した時の衝撃が伝わり、故障につながる恐れもあるでしょう。
こうした機械的な故障が起きてしまった場合、水道を出しているのに水道メーターの回転が停止してしまったり、逆回転に回り出したり、異常音や振動が発生したりするなどの症状がみられます。

・水圧の影響
急激に水圧が変化してしまうと、水道メーターにも悪影響を及ぼす場合があります。
突然水圧が変化してしまう要因には、水道管の劣化や破損などが挙げられます。
他にも、水道局が水圧調整を実施している影響や、台風や地震など自然災害などでも水圧が変化する可能性が高いです。

・凍結
寒さが厳しい季節になると水道管が凍結することもあるため、冬になると水道から水を少し流しておくなどの対策をしている人も多いでしょう。
しかし、水道管だけでなく水道メーターが凍結することもあるので注意しなくてはなりません。
例えば水道メーターがボックスやパイプシャフト内に設置されておらず、露出した状態にある場合や、断熱処理が不十分の場合、寒冷地など特に寒さが厳しい地域の場合は水道メーターも凍結しやすいので注意が必要です。
水道メーターが凍結してしまうことで、機械的な故障にもつながる恐れがあります。

水道メーターが故障するとどうなる?

上記や経年劣化などで水道メーターが故障してしまった場合、その影響はどのような部分にみられるのでしょうか?

・カウントが増えて水道代も高くなる
水道メーター自体が故障していると、実際に使用している水量はそれほど多くないのに、検針の際に誤差が生まれてしまい、水道代が高くなってしまう場合もあります。
水道局や水道事業者によって定期的に水道メーターの検針が行われますが、この時に異常がないかも確認しています。
万が一水道メーターの検針時に異常が発覚した場合、水道局または水道事業者は調査を実施し、どこに原因があるのかを探っていきます。
異常の原因がわかったら交換工事へと移行するのです。
この時、水道メーターの交換費用は公設メーターであれば発生せず、私設メーターであればオーナーが支払うことになります。
入居者は交換費用を支払わなくても良いものの、カウントで増えてしまった分の水道代は請求されるケースがあるので注意してください。

・水道管の異常につながる恐れもある
水道管自体にはトラブルが発生しておらず、水道メーターだけ故障している場合、この状態を放置しているといずれ水道管まで異常をきたしてしまう恐れがあります。
水道メーターは水道管と別のものとイメージされる方もいますが、実際には水流によって水量を計測しているため、水道管の一部になっています。
そのため、万が一水道メーターが故障してしまうと管内の圧力が変わってしまい、場合によっては水道管が破損する可能性もあるのです。

水道メーターへの応急措置

水道メーターで何らかの異常が発生している場合、まずは水を止めておくことが大切です。
水回りにある止水栓や元栓を閉めることによって、水をストップさせることができます。
水を止めたらすぐに管理会社または大家さんに連絡し、どのような対応を取るべきか相談してみましょう。
すぐ連絡できる状況ではない場合は、直接水道事業者や水道局に相談してみるのも良いでしょう。
ただし、直接相談した場合でも後から管理会社や大家さんへ水道メーターの故障について連絡しておくことが重要です。

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水道バルブの閉め方・開け方

水道メーターのカウントや水漏れしている箇所を止めたい場合、水道(給水)バルブを操作することで水をストップさせることも可能です。
具体的にどのような方法で開け閉めを行えるのか、場所別にご紹介していきます。

元栓の場合

家の中で利用できるすべての水道をストップさせたい場合は、水道の元栓を閉める必要があります。
元栓は物件によって異なるものの、基本的には水道メーターと一緒に設置されています。
水道の元栓にはハンドル式とレバー式の2種類があります。
ハンドル式の場合は右回り(時計回り)に動かなくなるまで回すと閉まります。
一方、元栓を空けたい時は左回り(反時計回り)に回しましょう。
この時、左にこれ以上ハンドルが回らなくなるまで全開にします。
全開にすると「急激に水圧がかかって水道管の破損につながるのでは?」とイメージしてしまうかもしれませんが、逆に全開にしておかないと水圧が不安定な状態に陥り、水道・給湯器などで不具合が発生するリスクがあります。
そのため、元栓を開ける時は回らないところまで回して、全開にしておきましょう。
レバー式もハンドル式と同じように、閉める時は右回りに、開けたい時は左回りにします。
ただし、レバー式の場合は全開に傾けるのではなく、水道管とレバーが平行になるようにしてください。

止水栓の場合

止水栓とは、家庭内にある給水管に設置されている栓です。
例えばトイレにつながっている給水管の止水栓があれば、キッチンのシンクにつながっている給水管の止水栓もあります。
水回り別に止水栓があるため、例えばキッチンのシンクにある蛇口から水漏れが起きている場合は、キッチンにある止水栓を閉めれば水漏れもストップするでしょう。
止水栓が設置されている場所や閉め方・開け方は、それぞれの水回りで異なります。

・キッチン
キッチンにある止水栓は、シンク下の給水管に設置されている可能性が高いです。
シンク下の扉を開けると、水とお湯が流れる2本の給水管が出てきます。
この給水管にそれぞれ止水栓が備わっています。
もしシンク下の扉を開けても給水管が見当たらない場合には、背面パネルで隠されている可能性が高いです。
背面パネルはネジで固定されており、ドライバーを使わないと外せないようになっています。
また、蛇口が台上ではなく壁に取り付けられている場合は、蛇口の根元に止水栓が設置されている場合もあるので確認してみてください。

止水栓はハンドル式が多いものの、壁に取り付けられていて蛇口の根元に止水栓がある場合は、内ネジ式となっているので閉めるためにはマイナスドライバーを用意しなくてはなりません。
ハンドル式の場合は軍手を装着してから右回り(時計回り)に回しましょう。
この時、何回回したのかメモをしておくと、開けた後に以前と同じ水勢で使えるようになります。
開ける時は左回り(反時計回り)に回してください。
もしも回らない時は、水道メーター横にある元栓を閉めるようにしましょう。
ここで強く回してしまうと、止水栓の故障や破損につながる恐れがあります。

内ネジ式の場合は、まず止水栓や水栓の根元にある溝にマイナスドライバーを入れて、右に回していくと閉められます。
逆に開けたい時は左に回していきましょう。

・トイレ
トイレの止水栓は、トイレのタンクにつながった給水管に設置されています。
最新式のタンクレストイレの場合は便器の背面、または床に給水管があるので、そこに止水栓も設置されているでしょう。
トイレの止水栓はドライバー式や内ネジ式を採用しているケースが多いです。
ただし、タンクレストイレの場合はハンドル式になっている場合もあります。
ドライバー式や内ネジ式は溝部分にマイナスドライバーや硬貨などを差し込み、右回りに回転させると閉めることが可能です。
左回りにすれば開くので、何回回したか事前にメモを取っておくようにしましょう。
ハンドル式も右回りで閉める、左回りで開けられるようになっています。

・浴室
浴室の止水栓は蛇口に設置されている、または蛇口近くの給水管にあります。
特に壁付き水栓だと蛇口付近に止水栓があるケースが多いです。
ただし、ユニットバスの浴槽に台付き水栓がついている場合や、浴槽のタイルに蛇口が埋め込まれている場合、浴室内に止水栓はない可能性があります。
そのような場合は、元栓を閉めるようにしましょう。

・洗面台
洗面台は各賃貸物件で様々なタイプが用いられていますが、一般的な洗面台だと台上に水栓が取り付けられている「台付き水栓」が多くみられます。
台付き水栓の止水栓は、洗面ボウルの下にある収納スペースに給水管も配置しているので、そこに止水栓もあります。
一方、壁付き水栓の場合は水洗の根元部分に止水栓が設置されている可能性が高いです。
そうでない場合は水道メーターのところにある元栓を閉めなくてはいけません。
洗面台に使用されている止水栓のタイプは多種多様で、ドライバー式やハンドル式、内ネジ式が採用されています。
ドライバー式や内ネジ式なら溝部分にドライバーを差し、ハンドル式なら滑り止めとして軍手を着用し、右回りに回すと水道を止めることが可能です。
開けたい時は左回りに回しましょう。