物件を内見するまでの流れ

気になる物件は希望すればすぐに内見できる場合もあります。
しかし多くの場合、物件を内見する前に予約をしなければいけません。
続いては、物件を内見するまでの流れについてご紹介します。

気になる物件の内見予約をする

不動産会社のホームページなどをチェックして気になる物件が見つかったら、まずは内見予約をしましょう。
1日で回れる件数は4~5件なので、それを目安に予約するようにしましょう。
ただし、物件同士の距離が離れていると予定よりも時間がかかってしまう可能性もあるので、位置関係もしっかりと確認するようにしてください。
距離感などがわからない時は不動産会社に確認し、1日で回れそうなのか見極める必要があります。
複数の物件を見るケースもありますが、それでは後半になると疲れてしまい、正しい判断ができなくなる可能性もあるでしょう。
そのため、1日で4~5件回るのが理想的です。
ホームページなどをチェックして内見先を選ぶのも良いですが、不動産会社から提案してもらうのも良いでしょう。
どの物件に予約しようか迷った時は、希望エリアなどを伝えて不動産会社から選んでもらうとスムーズに進みやすくなります。

当日来店予約した不動産会社に向かう

内見は物件に直接訪れるのではなく、まずは不動産会社で話をしてから行います。
不動産会社で話す内容としては、物件についての説明や希望条件などです。
物件選びを成功させるためには自分の希望条件を整理し、しっかりと優先順位を決めておくことが大切です。
妥協できる部分はどこなのかなども考えておくと、よりスムーズに新たな住まいが決まりやすくなります。

内見する物件に向かう

内見する物件へは、担当者の運転で向かうこともあります。
担当者の車で現地に行けるため、交通費がかからないほか、道に迷うこともなくスムーズに物件へ行くことができます。
不動産会社によっては現地集合で内見を行うことも可能です。
現地集合にすることで得られるメリットには、営業をかけられないことや周辺環境をしっかり確認できるという点が挙げられます。
ただし、現地集合の内見は1日1件ずつ行うことがほとんどであるため、複数の物件と比較しながら検討できません。
現地集合で内見をする場合は、気になる物件の付近に同じような条件の物件はないか事前に確認しておくと1日複数の物件を内見できます。

部屋を見ながら説明を受ける

部屋を見ながらさらに詳しい説明を受けていきます。
ひと通り説明を受けた後は、疑問に思ったことや気になる点などを質問しましょう。
もちろん後から質問することもできますが、その日のうちに聞いておくことで検討しやすくなります。

不動産会社で契約について相談

内見した物件が気に入った場合は、即決するのではなく、物件をキープしておくのが望ましいです。
「2~3日ほど考えたい」と伝え、その間にじっくりと考えるようにしましょう。
ただし、不動産会社によってはキープに応じてくれないこともあります。
特に首都圏では物件をキープできないことがほとんどのため、仮押さえ(入居申し込み)をしなければなりません。
とはいえ、申し込みをした後でもキャンセルすることは可能です。
ここで注意したいのが、「重要事項説明」の前にキャンセルしたい旨を伝える必要があるという点です。
重要事項説明を聞いて署名や捺印をしてしまうと、契約が成立してしまい、キャンセルするために違約金や賃料を支払わなければならなくなってしまうことがあります。

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内見時に採寸した方がいい場所

内見時には、家具や家電を設置する場所の寸法を知るために、部屋の採寸を行うのがおすすめです。
特に現在使用している家具や家電を引き続き使っていく予定であれば、部屋の寸法は重要となってきます。
家具や家電の寸法メモと照らし合わせながら、搬入・配置できるかをチェックしていきましょう。

部屋の奥行きや幅、天井高

ソファーやテーブルなど、比較的大きな家具を置いても圧迫しないかどうかチェックするために、部屋の奥行き・幅・天井高を採寸します。
この時、壁と床の隙間を防いだり汚れから壁を守ったりする役割のある「巾木」や、飛び出している梁や柱についても計測しておくと安心です。
少しの出っ張りでも、家具や家電搬入の妨げになってしまう可能性があるためです。

窓・カーテンレール

生活に欠かせないカーテンのサイズを把握するため、窓・カーテンレールの大きさを図っていきます。
特に気に入った物件であれば、採寸は必須です。
理由は、カーテンを注文してから届くまでに時間がかかり、引っ越しまでに手に入れられない可能性があるからです。
もちろん、手持ちのカーテンが使えるかどうかの確認にもなります。

玄関・廊下・部屋のドア

玄関や廊下、部屋のドアの寸法は、大きい家具・家電が搬入できるかが決め手となります。
ここでのポイントは、ドアノブが搬入の妨げにならないかどうかです。
ものによってはドアノブを一時的に外すこともできますが、難しい場合もあるため正確に測っておきましょう。
玄関からの搬入が難しい場合は、家具や家電を吊り上げ、ベランダや窓から搬入する方法もあります。
しかし、追加費用が発生するため注意が必要です。

洗面所・浴室周り

洗面台や浴室周りの採寸で特に重要なのが洗濯機パンです。
特に単身世帯向けの物件では比較的小さい洗濯機パンが採用されているため、手持ちの洗濯機が設置できないこともあります。
ドラム式や大型サイズの洗濯機を使っている方は注意しましょう。
また、物干し台がある場合はその長さも測っておくと、物干し竿を事前に用意できるのでおすすめです。
浴室にマグネット収納を取り入れたい方は、浴室の壁の採寸も欠かせません。

キッチン周り

キッチン周りで見ておくべきなのは、コンロ台と冷蔵庫の設置場所です。
ガスコンロを自分で用意しなければならない場合は、コンロ台の幅が重要になってきます。
ガスコンロには標準タイプと呼ばれる幅約60cmのものと、コンパクトタイプと呼ばれる幅約56cmのものがあるためです。
冷蔵庫についても、現在使っているものが設置できるかどうかの確認になるため重要です。
また、水切りかごを設置する予定がある場合は、シンク・調理台・カウンターの採寸も行いましょう。

その他家具・家電を置く予定の場所

ベッドやチェストなどの大型家具を設置する予定の場所もしっかりと採寸しておきましょう。
意外と忘れがちなのがクローゼット内の高さや幅、奥行きです。
クローゼット内には、衣装ケースなどの収納アイテムを入れたり、趣味などで使う道具などを収納したりすることが多いです。
どれだけ収納できるかを知るためにも、優先度は高いと言えるでしょう。

建物の玄関やエレベーター

アパートやマンションの場合、建物の玄関やエレベーターの採寸も必須です。
物件の玄関や廊下、ドアと同じで、必要な高さ・幅がなければ家具や家電を搬入できません。
玄関までは搬入できてもエレベーターには入らないといったことも起きるでしょう。
引っ越し業者に作業を依頼する場合は、階段からの搬入になると追加料金が発生することもあります。
思わぬ出費に驚かないようにするためにも寸法の把握は欠かせないのです。