物件を内見する際にチェックすべきポイント

ここからは、内見時にチェックしておきたいポイントについてご紹介します。

階層

間取りや予算、立地といった重要な条件で物件探しを行っていると、階層にまで頭が回らないことも多いです。
「最上階だけど条件が良いから」と気に入っても、実際内見に行くと部屋に辿り着くまでの時間が長かったり、階段の上り下りが大変だったりするため、契約には至らないというケースもあります。
他にも、高層階では電波が届きにくい、地震が起きた時により強い揺れを感じるといったデメリットがあります。
様々な観点から考えた上で、実際に内見で部屋までの行き方や距離などをチェックしておくことが大切です。

共用部

チェック必須な箇所としては、共用部も挙げられます。
共用部は、集合郵便受け・宅配ボックス・ゴミ出し場などです。
共用部をチェックすると見えてくるのが、住民の質です。
ルールやマナーが守られていない場合、建物が清潔に保たれないだけでなく、住民同士のトラブルが起きる可能性も高まります。
あまりにも悲惨な状況だと、管理会社も管理を怠っている可能性があり危険です。
逆に管理体制がしっかりしていれば、住民同士のトラブルが起こってもサポートしてくれるでしょう。

間取り

図面で見た間取りと内見で実際に見る間取りとでは、印象が異なる場合もあります。
「間取り図では広く見えたのに、実際には狭くて使い勝手が悪そう」というギャップが生じるかもしれません。
他にも、間取り図では気づかなかった動線の良さ・悪さを感じることもあります。
生活スタイルによって求める動線が異なるため、実際に住んだ時のイメージをしながら間取りの確認を行うようにしましょう。

収納の数・量

快適に過ごすためには、収納の数や量も重要なポイントとなってきます。
収納については間取り図にも書いてありますが、実際に見ることでどれだけの量を収納できるのか把握しやすくなります。
収納の量が足りない場合は、クローゼットなどの収納家具を追加で設置しなければなりません。
その結果、生活するためのスペースが狭くなるため、住み始めると圧迫感が出てきてしまうこともあります。
事前に引っ越し先に運ぶ荷物の量を確認しておくとイメージが付きやすくなるため、どれくらいの量になるかを把握しておくのがおすすめです。

付帯している設備

エアコンや照明など、生活する上で欠かせない設備が備わっているかどうかもチェックしましょう。
サイトに記載されていたり、説明では設備があると言われたりしていても、実際には設置されていないケースがあります。
設置されていると思い込み、入居後にないことが判明した場合、面倒なトラブルが発生してしまうことも少なくありません。
そういったことを避けるためには、実際に自分の目で見て確かめることが大切です。
また、設置されていても古い年式のものだったり、劣化が激しかったりすると、思うような効果が得られない場合もあります。
そもそも設置されていない場合は自分で用意しなければならないため、初期費用に購入費用が追加されます。
費用面で苦しまないためにも、設備の確認は必要です。

コンセントの位置・数

間取り図では確認できないコンセントの位置・数についても内見でしっかりチェックしましょう。
洗面台やキッチンのコンセントはもちろん、スマホの充電はしやすいか、PCを置く予定の場所に十分な数のコンセントがあるかなど、生活スタイルなども踏まえて考えることが大切です。
コンセントはタコ足配線によって増やすことも可能ですが、見栄えが悪くなったり火災のリスクが高くなったりするため注意が必要です。

日当たりや音など室内環境

日当たりや音、においといった部分は、内見でしか確認できないポイントです。
これらは快適に暮らすためにも重要な項目になるため、入念にチェックするのがおすすめです。
音については、窓を閉めた状態の音、窓を開けた状態の音、上下左右の部屋から聞こえる音など、それぞれ確認してみてください。
においは、排水口やトイレ、浴室などの水回りをチェックするようにしましょう。

駐車場・駐輪場

車や自転車を持っていない場合でも駐車場や駐輪場のチェックは欠かせません。
将来的に車や自転車を購入する可能性がある場合、駐車場をスムーズに借りられそうか、駐車しづらくないかといった部分をチェックします。
駐輪場ではどのような世帯が住んでいるのかをイメージしやすくするため、自転車のタイプなどをチェックしてみましょう。
子ども用が多ければファミリー世帯、少なければ単身世帯やセカンドライフ世代が多いと考えられます。

物件の周辺環境

物件の周辺は騒がしくないか、夜道でも安全そうかなども内見時にチェックします。
近くに駅や学校があっても、建物が密集していれば騒音が気になりにくくなることもあるため、周辺環境をしっかり見ておくことが大切です。

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費用や入居可能日も確認しておこう

上記の他にも確認しておきたいポイントが2つあります。

家賃や初期費用がどれだけかかるのか

家賃はもちろん、敷金礼金や保証金、管理費などについても確認しておきましょう。
内見した物件を気に入っても費用面で諦めざるを得ないというケースは少なくありません。
費用面で悩むことは非常に多いため、事前に予算を決めておくと検討しやすくなります。
物件探しを始める前に考えておくのがおすすめです。

いつから入居できるのか

引っ越しをしなければならない時期が迫ってきている場合は、いつから入居できるのかを確認することも忘れないようにしましょう。
修繕などの予定がない限り、内見できる物件はすぐに入居できることがほとんどです。
まだ入居者がいて内見できない場合は、どのくらいで入居可能になるのかチェックするのが大切です。

今回は、内見の流れや必要な持ち物、チェックすべきポイントなどについてご紹介しました。
早めに部屋を決めなければならないという場合、焦って内見せずに物件を決めてしまう人もいるかもしれません。
しかし、快適に暮らすためには内見は欠かせないと言えます。
また、内見は物件選びをする上で重要なことですが、チェックすべきポイントを把握していなければ十分な効果は得られません。
今回ご紹介した内見の流れやポイントを参考にして、満足のいく物件を探してみてください。