月極駐車場の探し方

先述では、賃貸物件に駐車場の空きがない時の対処法を5つご紹介しましたが、中でも最も現実的で安心できる方法は、やはり月極駐車場を借りることでしょう。
ここからは、月極駐車場の探し方を3つご紹介します。

不動産会社に相談する

多くの月極駐車場は、オーナーから依頼を受けた不動産会社などが管理を行っています。
そのため、賃貸物件の仲介をしてくれた不動産会社に相談することが、最も手間がかからず確実な方法と言えます。
地域に密着した不動産会社なら、ローカルな情報にも精通していますし、対面で話せば金額や疑問点などをその場で確認できます。
また、駐車場の情報を自社のサイトで公開している不動産会社であれば、未公開の最新情報を知ることも可能です。
ただし、不動産会社によっては月極駐車場の仲介手数料として、駐車場代1ヶ月分程度がかかることがあるので、事前に確認が必要です。

自分の足で探してみる

自分の足で探すのは面倒に感じる方も多いでしょうが、この方法ならではのメリットもたくさんあります。
例えば、地図上では自宅から駐車場まで近くても、実際に歩いてみたら遠かったり、道幅が狭いまたは一方通行があるなどして運転しにくかったり、ということが判明するかもしれません。
また、直接足を運ぶことで、駐車場の広さや車の入れやすさ、周辺の環境などを自分の目で確認できます。
時間と労力がかかる点は否めませんが、時にはインターネットに載っていない穴場の駐車場が見つかることも期待できるので、時間に余裕がある方はぜひ試してみてください。
利用者を募集中の駐車場には、オーナーや不動産会社の連絡先が記された看板が設置されています。
もし気に入った駐車場を見つけた場合は、問い合わせてみましょう。

インターネットで検索する

遠方から月極駐車場を探す時や仕事などで忙しく時間が取れない時は、インターネットで検索する方法が手軽で効率的です。
駐車場検索サイトを利用すれば、いつでもどこからでも月極駐車場の位置や空き状況をチェックできます。
平置きか機械式か、屋外か屋内かなど希望条件で絞り込むことも簡単で、現地に向かわなくても多くの情報を得られます。
説明文だけだと駐車場のイメージを掴みづらいので、駐車場内や周辺の写真が掲載されているものを選ぶのがポイントです。
月極駐車場の空き状況は常に変化しているため、掲載されている内容が最新かどうかにも注意してください。
更新が頻繁でないサイトの場合、契約済みの駐車場でも「空き」になっている可能性が高いです。
気になる駐車場が見つかったら、なるべく早めに問い合わせて確認しておきましょう。

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月極駐車場を探す際のポイント

月極駐車場を探す際は、どんな方法で探すかにかかわらず、気を付けるべき5つのポイントがあります。
以下より、各ポイントを詳しく解説していきます。

車種に合った駐車スペースであるかチェック

月極駐車場を探す際にまずチェックすべきポイントが、車種に合った駐車スペースであるかという点です。
法律による駐車スペースの定めはありませんが、国土交通省では車種ごとに指針となる最低限の広さを示しているので、この指針と自身の車のタイプを照らし合わせてみても良いでしょう。
加えて、屋根がある駐車場の場合は、全高にも注意が必要です。
軽自動車であっても、最近人気の車高が高いタイプだと全長や車幅は制限内なのに、全高がオーバーして利用できないことが考えられます。
特に、立体式機械式駐車場は車の全長と前幅だけでなく、全高や車重についても制限されています。
無理に止めると車体が傷付いたり、駐車場が故障して管理会社から損害賠償を請求されたりする可能性もあります。
車のサイズや重量は、車検証やカタログなどから知れるので、必ずあらかじめ確認しておいてください。

駐車環境のチェック

スムーズな車の入出庫ができるか判断するために、駐車場の出入り口や隣接する道路をチェックすることも大切です。
駐車場の種類の中で、最も入出庫に手間がかからないのは平置き駐車場です。
自走式駐車場も機械式駐車場に比べれば車の出し入れは容易ですが、フラット式・スキップ式・連続傾床式のいずれかによって、駐車のしやすさや駐車面積などが異なります。
また、平置き駐車場であっても隣り合う車との間隔に余裕があるか、ドアを開けた時にぶつかる心配がないかなどは確認が必要です。
写真だけでは気づかない部分もあるため、実際に現地へ行き駐車してみるのもおすすめです。
もし、そこで入出庫に無理が生じるようなら契約は考え直すべきでしょう。

防犯体制のチェック

人通りが少ない駐車場や、周辺に街灯のない駐車場は、車へのいたずらや車上荒らしなどの被害が懸念されます。
そのため月極駐車場を探す際は、夜間照明は十分か、防犯カメラが設置されているか、といった防犯体制のチェックも欠かせません。
昼間と夜間では、駐車場周辺の雰囲気が大きく異なる場合もあるので、昼間の状況に加えて夜間の治安情報も集めておくことが重要です。
トラブルを未然に防ぐには、犯罪被害に合いにくい種類の駐車場を選ぶことも有効です。
中でも機械式駐車場は、普段機械の中に格納されていることから、盗難やいたずらのリスクが低いと言えます。
注意としては、平置き駐車場よりも維持やメンテナンスに高い費用がかかるため、管理費や修繕積立金が高くなるケースがあります。

屋内・屋外かのチェック

屋外駐車場の場合は、直射日光や風雨の影響を受けやすく、車へのダメージが大きいです。
また、鳥が多いエリアでは、鳥の糞が付着することで頻繁に洗車が必要になることもあります。
一方の屋内駐車場は、天候による車へのダメージが少なくて済み、雪国であれば車の屋根に雪が積もったり、窓が凍結したりすることも防げます。
しかし、屋内駐車場は屋外駐車場に比べて数が少ない上に、賃料も高く設定されています。
車へのダメージは大きくても賃料の安い屋外駐車場を借りるか、車へのダメージを防ぐために少し高めの賃料を払って屋内駐車場を借りるかを、あらかじめ判断しておきましょう。

車庫証明の取得ができるかチェック

車庫証明(自動車保管場所証明書)とは、自身の車が適切な場所に保管されていることを証明する書類で、その主な目的は違法駐車を防ぐことです。
車庫法の定めによって、自動車を新たに購入したり、所有者が変わったり、引っ越しなどで住所が変わったりした場合は、管轄の警察署で車庫証明の取得手続きを行わなければなりません。
車庫証明を取得するには、以下の4つの要件を満たす必要があります。

・自宅から保管場所までが直線距離2km以内であること
・自動車全体を収容できること
・道路から支障なく出入りできること
・自動車の保有者が自動車の保管場所として使用する権限を有すること

法律で義務付けられた大切な書類なので、上記の条件を満たす駐車場を確保したら必ず、管轄の警察署で手続きを行ってください。
車庫証明取得後も、駐車場の場所を変えた時は、保管場所の届け出を行う必要があります。
ただし、軽自動車の場合は、地域によって車庫証明が不要のこともあるので、居住地のルールを確認しておくことが大切です。