月極駐車場の気になる費用

実際に月極駐車場を借りる場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
ここでは、月極駐車場の相場や初期費用などについてご紹介します。

月極駐車場の相場

月極駐車場の相場は、立地条件によって大きく異なってきます。
例えば、人口の多い東京や大阪など、都市部では平均的な月額料金も高くなり、25,000円~3万円となっています。
しかし、月額料金が最も安いところでは5,000円以下になることも多く、地域によって費用に大きな差があるのです。
人口が多い都市部では、駐車場の需要も高くなりやすいため、月額料金も高くなる傾向にあります。
ただし、都市部であっても月額が5万円以上になるところもあれば、別のエリアでは1万円台といったケースもあります。
立地条件をよく見て、検討しているエリアの相場を確認してみましょう。

月極駐車場の賃料を決める要因とは

地域によって月極駐車場の相場は異なりますが、そもそも月極駐車場の賃料はどのように決められているのでしょうか?
続いては、月極駐車場の賃料を決める要因についてご紹介します。

地価

最も重要なのが、月極駐車場がある立地の地価です。
月極駐車場は、基準となる地価にその他の利点をプラスすることで賃料が決まります。
東京や大阪などの都市部では、地価そのものが高いため、相場よりも安い月極駐車場を探すのは困難になります。
地価は、短期間で変わるものではありません。
どのエリアで月極駐車場を探すのかによって賃料は相場が変わってくるので、候補をいくつか挙げて検討する必要があります。

設備やサービス

設備やサービスが充実していれば、その分賃料も高くなります。
例えば、屋根付きの駐車場や屋内駐車場、万全のセキュリティ体制などが整っているところでは、賃料は高くなります。
屋根がない屋外の平面駐車場でも、舗装状態によっては高くなることもあるでしょう。
駐車場の舗装は、コンクリートやアスファルト、砂利など様々なものがあります。
中でも、耐久性が高くメンテナンスが楽なコンクリートは舗装費用が高めなので、他の平面駐車場に比べると費用も高くなるかもしれません。
このほか、管理人の有無や機械式かどうかなど、様々な要素で賃料は変わります。

利便性

月極駐車場に面した道路や周辺環境など、利便性が高いところは賃料も高くなります。
逆に、住宅地が少なかったり駐車しにくかったりする場合は、利用者も少なくなってしまうため賃料が安くなります。
駐車場を決める上で、自分が何を重視するか考えることも大切です。
車を駐車スペースにゆとりがあり、駐車しやすいところが良いのであれば、駐車可能な車種に制限がないところに絞ることもできます。

月極駐車場の初期費用

月極駐車場を借りる時には、まず初期費用がかかります。
初期費用についても、どのようなものがあるのか理解しておきましょう。

前家賃

賃貸物件を借りる時と同様で、月極駐車場にも前家賃がかかります。
例えば、4月1日から駐車場を借りる場合、4月分の賃料を前払いするようなものです。
地域や立地条件などで賃料は異なりますが、前家賃は賃料の1ヶ月分を想定しておいてください。
月の途中から契約する場合は、日割り計算した分に翌月の賃料が加わる形になります。

敷金、保証金

オーナーによって、敷金か保証金かの呼び方は異なりますが、契約時には賃料の1~2ヶ月分の支払いが必要になります。
これは駐車場設備の破損やトラブル時に差し引かれるもので、問題がなければ解約時に返金されます。
ただし、駐車場によっては返却がないところや、保証金償却を設定して解約時に保証金の一部しか返却されない場合もあるので、事前に確認が必要です。

仲介手数料

駐車場のオーナーと直接契約を交わす場合はかかりませんが、管理会社を仲介している場合には仲介手数料が発生します。
仲介手数料に関しては解約時の返金はないので、管理会社や不動産会社が仲介しているかどうかも確認しておきましょう。
仲介手数料は上限が決まっていませんが。駐車場賃料の1ヶ月分に相当することが多いです。
また、仲介手数料は初期費用だけでなく更新の際にも更新手数料として支払いが求められることもあります。

礼金

礼金についても全ての駐車場で支払うわけではありませんが、立地や利便性が高いところでは礼金の支払いが必要な場合があります。
また、相場よりも賃料が安くなっているところでも、礼金が初期費用に含まれている可能性があります。
礼金は駐車場のオーナーが自由に決められますが、賃料の1~2ヶ月分が一般的です。

その他費用

初期費用では、上記の他にも備品保証料や保証委託料、更新料などが加算される場合があります。
契約する駐車場によって異なるので、初期費用にどのようなものが含まれているのか確認し、月額の賃料や設備・サービスの充実度などと照らし合わせて検討するようにしましょう。

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月極駐車場の費用を抑える方法

アパートやマンションを借りる時と同じように、月極駐車場を借りる時にも初期費用でまとまった金額の用意が必要になります。
ここでは、駐車場を借りる際の費用を抑える方法をご紹介します。

礼金や保証金償却が少ない駐車場を契約する

礼金や保証金償却などは、駐車場によっては支払いの必要がないところもあります。
人口が多く、利用が多い駐車場では設定されているところも多いですが、金額も駐車場によって異なるので、初期費用が少ないところを選ぶことをおすすめします。
同じエリアでも初期費用は異なる場合が多いので、よくチェックしておきましょう。

機械式駐車場を選ぶ

機械式駐車場は、その名の通り車の駐車に機械を使用する駐車場で、都市部や敷地が狭い駐車場に設置されるケースが多いです。
機械式駐車場の場合、平面駐車場よりも入出庫に時間がかかるほか、駐車可能な車種に制限がある可能性が高いです。
そのため、他の駐車場よりも賃料が安くなっていることも多いでしょう。
ただし、中には入出庫に時間がかかりにくい1階は他の階よりも賃料が高くなる傾向があります。
入出庫や車種の制限などがクリアされているのであれば、機械式駐車場を選択するのも良いでしょう。

舗装していない駐車場を探す

舗装に加えて、シャッターが付いていたり屋根が付いていたりする駐車場は高くなります。
しかし、コンクリートやアスファルトなどのように、舗装されていない駐車場は賃料も安くなる可能性が高いです。
雨天時の水はけが悪く、車が汚れたり足元が悪くなったりする可能性がありますが、それでも問題なければ早く駐車場を確保することができます。

エリアを変えて探してみる

駐車場の需要が高いエリアでは、たとえ空きが出てもすぐに別の利用者で埋まる傾向があるため、賃料も高く設定されています。
その場合は、エリアを変えて需要が低いところで駐車場を探してみましょう。
駅や賃貸物件が多いエリアから少し離れた場所にするだけでも、賃料は変わります。