新築マンションで地震が発生!その時の対応方法

マンションにおける地震のリスクを知った上で、実際に地震が発生した際の対応方法についても確認しておきましょう。
重要なポイントは以下の4つになります。

①身の安全を確保する!
もっとも優先するのは「身の安全」です。
家具の転倒や移動などを想定し、窓ガラスから遠い机の下や物が少ない部屋へ逃げ、頭と目を守りましょう。

②火の元、電源の確認をする
地震の揺れが収まってから火の元を確認しに行きましょう。
火災が発生していたら慌てず水や消火器を用いて初期消化を行います。
また、電化製品の電源も確認が必要です。
配線がショートしてホコリに着火し火事につながったり、ガス漏れから引火したりするケースもあります。
避難する際はブレーカーを必ず落としてから逃げましょう。

③逃げ道を確保するために扉やドア、窓は開けたままにしておく
地震発生後に、扉がゆがみ、外へ脱出できない可能性もあります。
一度目の揺れで開閉に問題がなくても、その後の余震で開かなくなる場合もあるので、しばらくの期間は開けたままにしておくと良いでしょう。
また自宅だけでなく、共用部分の非常ドアも開けておき、逃げ道を確保しておきましょう。

④家にこだわらず避難所へ避難することも考える
災害時に身の危険を少しでも感じるのであれば、避難所へ避難すべきでしょう。
マンション内で火災が発生したのであれば、地上階まで行き、一時避難所を利用するなど身の安全を確保します。
マンションで地震が起きた場合、避難する際はまず1階に向かいます。
ガラス破片や飛散物が散乱している可能性もあるので、歩きやすく怪我をしないような靴を履いて移動しましょう。
その時、地震の揺れが収まっていたとしても、エレベーターは使わず階段を利用してください。
エレベーターが稼働していても閉じ込められてしまう恐れがあるからです。
1階まで下りたらマンションで定められた避難場所へ移動します。
もし、マンション内で指定された避難場所がなければ、広域避難場所などへ移動しましょう。

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安全に避難するためのポイント

避難場所や経路、対応を知った後は、安全に避難するためのポイントについてもおさえておきましょう。

パニックを引き起こさないように行動する

発災時は、人混みや地下でパニックが起きやすいです。
突然走りだしたり、停電が起こったりするとパニックが起き、安全に避難できません。
パニックを引き起こさないよう、冷静に行動することが周りの人への配慮につながり、安全に避難することができます。
特に地下では、壁伝いに移動しながら空いている非常口から避難することが大切です。
地下街であれば60mおきに非常口が設置されているため、1つの非常口から無理矢理避難する必要はありません。

煙に近づかない

地震と共に火災が起きるケースも少なくありません。
火災が起きた場合は、煙から逃げるように避難することが大切です。
火災の煙は一酸化炭素が含まれていることから、中毒になると気を失ってしまい、避難できなくなってしまう可能性があります。
姿勢を低くして煙を吸わないよう、壁伝いに避難するのがベストです。

ベランダの避難器具を使う

日頃からベランダに設置されている避難器具をチェックしておくことが安全な避難につながります。
ベランダやバルコニーには、万が一のことが起こった時に蹴破れる「隔て板」や下階に避難できる「避難ハッチ」が設置されています。
いざという時のためにどのような避難器具が設置されているのか確認しておきましょう。

川の津波は直角方向に避難

津波は海だけでなく川付近でも避難が必要です。
海からの津波は高台や高い建物への移動が求められますが、川の場合は川の流れに対し、直角方向に避難することが大切です。
こういった知識を付けておくのも安全に避難するために欠かせない要素となります。

落下物に注意

住宅街や繁華街、オフィス街では避難時の落下物にも注意が必要です。
屋根はもちろん、室外機やプランター、看板、ガラス、外壁、タイルといったものが落下してくることがあります。
落下物に当たるとケガをしたり、命を落としたりするおそれがあります。
特にヒビの入ったビルには近づかないことが大切です。
建物の基礎が壊れていると、倒壊することがあり、大変危険です。
なるべく建物には近寄らず、頭を守りながら速やかに避難しましょう。

電線には触れない

発災時、電線が切れてしまうことがあります。
電線には電気が通っている可能性があり、触ると感電するおそれがあります。
切れた電線が樹木や看板などに絡まっている時は、樹木や看板に触れただけでも感電する可能性があるため、近寄らないようにしましょう。

夜間は懐中電灯を使う

見通しの悪い夜間の避難は、転倒しやすかったり、側溝に落ちてしまったりするおそれがあります。
避難時は、興奮やパニック状態に陥りやすいため、普段のように移動できないケースも多いです。
懐中電灯で周囲を照らしながら、なるべく広い道から落ち着いて避難しましょう。

冬場は服装にも注意

冬場の避難では、寒さで体調不良になることが多いです。
薄くて収納しやすいダウンでも、保温性の高いアイテムが多く売られています。
いざという時のために、防寒対策できるグッズも用意しておくと安心です。