赤いパッケージと金色に輝く「Ghana」の文字、ほおばれば口の中に広がるカカオとミルクのコク。多くの人を長年虜にしてきたロッテの「ガーナ(Ghana)」は、2024年でなんと60周年を迎えました。それと同時にロッテのチョコレート事業も60年の節目を迎え、その周年を祝うかのように枠にとらわれず、様々な形で新しい挑戦を繰り広げています。

「ハッピーは、チョコレートから。」という新スローガンのもと、チョコレートを手に取る多くの人の‟ハッピー”に寄り添い、ガーナを通して様々な展開をしていく2024年。注目のイベントとなるのが日韓共同プロジェクト「Ghana CHOCOLATE HOUSE」。先んじて3月から韓国のガーナチョコレートが展開しているポップアップストア「Ghana CHOCOLATE HOUSE」が4月23日から日本版にカスタマイズされ、展開されます。

このプロジェクトにおいて、メインテーマとなるのは韓国の伝統菓子である「薬菓」。そしてそのテーマを最大限盛り上げていき、人々のハッピーを作り上げていくのは、学芸大学エリアにお店を構える大人気店とロッテとの奇跡のコラボレーションにありました。本記事では日本における「Ghana CHOCOLATE HOUSE」プロジェクトの立ち上がりからメニューの構想と開発まで、舞台の裏側に迫ります。

人気店「A WORKS」が監修、そしてプロデュース

「日韓共同プロジェクト」と聞き、どんなシェフ、どんなお店とコラボレーションしたらよいのか?裏方として参加している、スイーツメディアufu.編集長が挙げたのは学芸大学駅で圧倒的な人気を誇る「A WORKS」。この「A WORKS」は、月に3日間しか営業しないお店として話題を呼び、営業日は始発の時間帯から人が殺到。若者たちの心をつかむチーズケーキが人気のお店です。

そしてこのお店のアイコンとなるのはこの二人。チーズプロフェッショナルの資格を持つ「A WORKS」のオーナーである船瀬 洋一郎さん。そして船瀬さんのパートナーであり、韓国好きの女性から圧倒的な支持を集める韓国トレンドライターの高井香子さん。韓国でも数多くのコラボレーションやイベントをしながら、日韓における架け橋的存在でもあり、韓国で‟今何が流行っているのか”。最も精通しているこの「A WORKS」に白羽の矢が立つことに。

「Ghana CHOCOLATE HOUSE」において、メインメニューとして「A WORKS」の二人が挑んだのは韓国の伝統菓子である「薬菓」。

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本国韓国で進化し、多様化が進む伝統菓子「薬菓」とは?

「ヤッカ」「ヤックァ」と呼ばれるこのお菓子。 韓国の伝統的なお菓子であり、主に小麦粉に蜂蜜、シナモンなど混ぜ合わせた生地を揚げて作ります。噛むと、まるで沖縄のサーターアンダギーのようなじゅわっとした味わい。そして食感はねっちりとしていて、シナモンの素朴な甘さが特徴です。 韓国では古くから日常でのおやつで、写真のように花の形をしているものが一般的。

高井さんによると、韓国では花の形をしたものが主流になったのは割と近年だそうで、昔は地味な見た目だったそう。明確な定義もなく、近年は薬菓でサンドしたバターサンドのようなものが販売されたり、どんどん多様化しているのが実情。

そんな「薬菓」をテーマに、二人が提案したのがお店のシグネチャーであるチーズケーキと、韓国で今流行っているという「太まきソフト」。