女性の性欲のピークは何歳?男性との違いと更年期の影響を解説

更年期になると性欲はなくなる?強くなる?

更年期になると、これまで分泌されていた女性ホルモンの分泌量が大きく低下します。同時に男性ホルモンの分泌量も低下するので、更年期になると一般的には性欲は低下します。しかし、性欲に影響するのは男性ホルモンであるため、更年期に伴う女性ホルモン減少が直接、性欲の低下につながることはありません。

中には、女性ホルモンの低下によって男性ホルモンの働きが活性化して、更年期に性欲が高まるケースもあるといいます。

しかし、更年期に性欲減退を感じる女性も少なくありません。

これには「性交痛」が大きく影響していると考えられています。女性ホルモンが減ると膣からの分泌液が減り、膣の乾燥や萎縮が起こり、萎縮性膣炎につながることもあります。

性交痛を感じるとセックスが苦痛になるため、その結果として、性欲減退につながってしまうのです。

また、更年期にさしかかる50代は、親の介護や仕事の責任、更年期症状による体調不良や不安などストレスがかかりやすい年代。ストレスや不安がある状態では、セックスや性的なふれあいを楽しむといった余裕が持てないこともあります。

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女性の性欲とセックスについて

ここでは、女性の性欲とセックスについてご紹介します。

50代の6割はセックスレス

出典:「ジャパン・セックスサーベイ 日本人のセックス経験・頻度・目的の現状 【2020年】」

ジャパン・セックスサーベイの「日本人のセックス経験・頻度・目的の現状 【2020年】」によれば、50代女性の65.8%が1年以上セックスをしていないという結果が出ています。

50代女性がなぜセックスをしたくないのか、その理由については「年齢的にもういい」「面倒くさい」「性欲がない」を挙げる人が多いといった理由が見られました。

50代女性がセックスをする目的

「日本人のセックス経験・頻度・目的の現状 【2020年】」では、セックスをする目的についても調査しています。

50代女性がセックスをする目的として多かったのが「愛情を表現するため」で60.6%と最多に。次いで、「ふれあい(コミュニケーション)のため」が38.4%という結果になりました。一方、「性的な快楽のため」は20.8%と、肉体的な快楽のためというよりは、パートナーへの愛情表現やふれあいを目的としている人が多いようです。

50代男性の場合、最も多かったのが「性的な快楽のため」で70.2%でしたが、次いで「愛情を表現するため」も59.0%と高い数値となりました。