女性の性欲のピークは何歳?男性との違いと更年期の影響を解説

女性の性欲が強くなる理由・原因

ここからは、女性の性欲が強くなる理由・原因をご紹介します。

生理周期

そもそもセックスは生殖のための行為であり、排卵期(排卵のタイミング)にセックスをすることで妊娠につながります。そのため、生理後から排卵日前後までは性欲が強くなる傾向にあるといわれています。

排卵期を過ぎて黄体期に入ると、PMSの引き金にもなるホルモン「プロゲステロン」が分泌されて心や体が不安定になるため、性欲が低下する傾向にあります。

これまでの経験・年齢

性行為の経験がなかったり、少なかったりすると性欲よりも不安や恐怖が強くなることも。

年齢とともに性行為の経験を重ねることで、心も体もリラックスできるようになり、その結果、快感を得やすくなってセックスに積極的になれるというケースもあります。

性的な興奮を覚えるきっかけがあった

ドラマや映画、小説や漫画などで性的なシーンにふれる、これまでの経験を思い出すなど、性的な興奮を覚えたり、ときめいたりなどのきっかけによって性欲が高まることもあります。

満腹時

「満腹感と性的興奮には関連性がある」という研究結果があります。

カリフォルニア大学サンディエゴ校のAlice Ely博士らが行った研究によれば、空腹時よりも食事代わりのドリンクを摂取したときの方が、恋愛をイメージさせるロマンチックな写真に対する脳の反応度合いが大きいという結果が出ています。

「お腹が空くとイライラしたり、怒りっぽくなったりする」といわれますが、空腹と怒り・イライラ感といったネガティブ感情には関連があると示す研究結果もあります。

女性の性欲は精神的ストレスとも結びつくため、満腹でリラックスしている状態では性欲が高まりやすいのかもしれません。

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女性の性欲が湧かない理由・原因

ここからは、女性の性欲が湧かない理由・原因について解説します。

ストレス・慢性的な疲労・不安がある

女性は一般的に、男性に比べるとセックスをしたいという気持ちになるまで時間がかかる傾向があり、精神的な快感も性的興奮に影響します。

性欲に影響しているのは、男性ホルモンのテストステロンだけではありません。人間の性欲は脳によって制御されており、ストレス、疲労、不安があったり、セックスに抵抗感を持っていたりすると、性欲が湧かないこともあります。

性交痛がある

性交痛とは、セックスをしようとしたときや、セックスをしているときに生じる痛みのことです。

性的に興奮すると、膣潤滑液が分泌されます。いわゆる「濡れる」という現象です。しかし、更年期になるとエストロゲンが減少することで、膣が乾燥しがちに。すると潤い不足から、粘膜を傷つけたり、痛みや出血が起こったり場合によっては挿入ができなくなることもあります。

その他にも、ストレスや緊張といった精神的な要因や、前戯が不十分であることも性交痛の原因です。

卵巣摘出や服用中の薬の影響

卵巣を摘出した場合や、病気の治療のために卵巣の働きを抑制している場合、服用中の薬の影響などによって、性欲低下が起こるケースもあります。

一部の抗うつ剤や鎮痛剤、抗てんかん薬、抗がん剤や鎮痛のための麻薬製剤も性欲低下させるといわれており、薬を服用していて性欲低下が気になる場合は、かかりつけ医に相談してみましょう。

性欲減退障害・性欲低下障害

性欲減退障害とは、性的な行為への興奮や楽しさを感じないだけでなく、なんらかの苦痛を感じている状態を指します。

性的な関心が一時的に低下することがよくあることですが、6か月以上など長期にわたって症状が続く場合は、性欲減退障害や性欲低下障害、性的関心・興奮障害のように診断されることも。一人で悩まず、病院で医師に相談しましょう。