そして、奇跡の復活
35キロ地点で4時間半のペースランナーが筆者を抜いていった。
これ以上遅くなると4時間半も切れない! 「サブ4を狙う」とか言ってたのに、さすがにそれは恥ずかしいのではないか?
逆にあのランナーについていけばまだサブ4.5の希望は途切れていない。そう考えて、ペースランナーを必死で追い始めた。すると不思議なことに、これまで動かなかった足が動くようになり、再び6分/kmぐらいのペースを取り戻せるようになった。
元より最初から抑えて走っていたので心肺への負荷は大きくない。ハーフマラソンの時は心肺が限界だったが今回は足がダメだった。足は痛いが上半身の力を使って何とか走ろうとし、腕を大きく振って前進した。
ゴールが近づくと小さいが上り坂が何度か出てきた。そこで歩いてしまっている人もいたが、私は上りの負荷にまだ余裕があったので耐えてペースを落とさず走ることができた。
桜並木の間を走り、競技場を抜けると応援する人が増えてきて、Shokzから流れる音楽が私を鼓舞した。

なんとか完走。記録は4時間34分48秒
そして、ゴール! 何はともあれ、初めてチャレンジしてフルマラソンを完走できた。タイムは4時間34分48。

完走できないとは思っていなかったが、思ったより時間がかかってしまった。足はパンパンで、ゴールを越したらすぐに記念品を受け取る列に並び手続きをしなければならなかったが、とてもではないが足が動かず座り込んでしまった。42.195kmは本当にしんどい。もう、2度と走りたくない……と、この時は思ってた。
とにかく、マラソンランナーってすごいなと、4時間半以上かかって走ってそう思った。
そう走ってみるとそのすごさを思い知った。この距離を裸足で走ったアベベなんて信じられない偉業だし、小さな身体で2時間20分を切って笑顔だったQちゃんの超人ぶりもよくわかった。これは走ってみないと感じられないことだった。みんなすごい!
ゴール直後でヘバっていると、妻が写真を撮っていてYouTuberの福井のカズさんを発見してくれた。あのチャンネル登録者184万人のカズチャンネルのカズさんだ。カズさんはこの『ふくい桜マラソン』の大会公式サポーターを務めてらっしゃるので、お会いできるのではないかと思っていたのだ。せっかくなので一緒に写真を撮らせてもらった。こういう時だけ元気に立ち回れるのが自分はメディアの人間だとつくづく思った。ご挨拶のあと、再び動けなくなって座り込んでしまった(笑)
