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竹中平蔵「高市政権、経済政策で何をやりたいのか未だ不明」有能なブレーンの不在を懸念…小泉政権とは「政策の充実度に雲泥の差」

竹中平蔵「高市政権、経済政策で何をやりたいのか未だ不明」有能なブレーンの不在を懸念…小泉政権とは「政策の充実度に雲泥の差」

優れたナンバー2の不在

また、第2次安倍内閣の発足時を振り返れば、官房長官に菅義偉氏を据え、副長官には衆議院から加藤勝信氏、参議院から世耕弘成氏という今や「ビッグネーム」となった二人を配置しました。その後も萩生田光一氏や西村康稔氏など、実力者が名を連ねていました。

翻って、現在の高市政権の政務の官房副長官はどうでしょうか。過去に政治的トラブルで「出入り禁止」の憂き目に遭った佐藤啓氏や、当選回数も少なく経験の浅い、3期目の尾崎正直氏が就いています。

「当選回数が少ないから能力がない」と単純に批判するつもりはありませんが、政治というものは本質的に「貸し借り」の世界です。過去の選挙で誰を応援したか、困難な法案を通す時に誰が泥をかぶってくれたか。そうした属人的な人脈やネットワークの蓄積がなければ、複雑な利害を調整し、大胆な政策を断行することなど不可能です。

さらに、事務担当の官房副長官の役割も重要です。安倍内閣が霞が関を掌握できたのは、警察官僚出身でありながら早くから内閣府などで幅広い経験を積んだ故・杉田和博氏を据えたからです。現在の露木康浩氏も警察庁出身ですが、かつての杉田氏のような動きはできていないように思います。

小泉政権との決定的な違い

官邸機能の弱さが懸念される一方で、高市政権は衆議院選挙において圧倒的な勝利を収めました。争点を極端に絞り込んだ「ワンイシュー・エレクション(単一争点選挙)」を仕掛け、大きな風を吹かせて圧勝したという構造は、かつての小泉内閣の「郵政解散」を彷彿とさせます。

しかし、両者には決定的な違いがあります。それは「政策のコンテンツ」の有無です。
小泉内閣の郵政民営化は、決して思いつきのポピュリズムではありませんでした。

私自身が担当大臣として法案を練り上げ、国会で1500回にも及ぶ答弁に立ち、徹底的な議論を重ねました。党内を二分するほどの激しい反対意見と正面からぶつかり合い、その上で国会採決した後の、いわば総決算としての選挙だったのです。

だからこそ、反対派がいる一方で、情熱を持って支えてくれる強固な応援団が全国に存在しました。

ところが今回の選挙はどうでしょうか。事前の徹底した議論も、血の通った政策論争も存在せず、「高市さんでいいですか?」という人気投票のような空気が作られただけです。経済政策に関して彼女が具体的に何をやりたいのか、いまだに誰も明確には分かっていません。

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