日本が直面する課題は複雑かつ深刻
リーダーとしてのパッションは共通しているかもしれませんが、政策の中身(コンテンツ)の充実度が全く違います。政治である以上、多様な人々と酒を酌み交わし、飯を食いながら人脈を広げるなど、政治家としての泥臭いネットワーク構築はどうしても不可欠です。
物価高、エネルギー危機、地方の衰退。日本が直面する課題は複雑かつ深刻です。その中で政治が果たすべきは、補助金という麻薬で国民の目を一時的にくらませることではありません。
リーダーに共通して求められるのは「現実を直視させる勇気」です。「今は国難だから、みんなで我慢して省エネをしよう」と合理的な道筋を示し、説明責任を果たすこと。そして、霞が関や党内をまとめ上げる強固な人脈と、ブレない政策のコンテンツを持つことです。
表面的なワンイシューの熱狂や、耳当たりの良いポピュリズムに頼る時代はもう終わりました。高市政権には、今一度官邸の足元を見つめ直し、国民に真実を語る「重厚な政治」を取り戻すことを強く求めます。支持率の高い高市政権なら、それができるはずだと期待しています。
文/竹中平蔵

