家庭でできるセルフケア「脳幹温め」

耳鳴りや片頭痛が消えた高血圧も改善した

家庭でも、脳幹の圧迫を解放し、活性化できます。それが、「脳幹温め」です。やり方は、下項の通りです。首の後ろを温めることで、頸椎を囲んでいる筋肉の硬直をゆるめ、ゆがみを取ります。また、リラックス効果もあるので、ストレスによる緊張状態からも解放します。

ある52歳の女性は、突然、右耳が聞こえなくなり、突発性難聴と診断されました。耳鼻咽喉科で治療しても改善せず、当院に来ました。

当院の治療と合わせて、脳幹温めを指導したところ、聴力が問題のないレベルまで回復したとお喜びでした。また、併発していた耳鳴りや片頭痛も消えました。

先日、来院した73歳の女性は、早期の膀胱がんと診断されたのをきっかけに、うつと不眠が起こり、高血圧が悪化しました。そこで、脳幹温めを勧めたところ、1年以上続いた不眠が解消して、うつも改善。血圧も正常化しました。

この他にも、脳幹の働きが低下したことで起こるのぼせや視力低下などの改善にも脳幹温めは有効です。簡単なので、お試しください。

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「脳幹温め」のやり方

用意するもの
・耐熱用ペットボトル
※コンビニやスーパーの、ホットペットボトル売り場で売られている。
耐熱用でないものは危険なので使用しないこと。

準備
空の耐熱用ペットボトルに、約60℃のお湯を入れる。ボウルに沸騰したお湯と水道水を1:1で入れると適温になる。

やり方
温める範囲にペットボトルをまんべんなく当てる。当て方にコツがあり、1ヵ所につき3秒間押し当ててキープし、5秒かけてゆっくりと力を抜くことをくり返す。

この記事は『安心』2022年3月号に掲載されています。

画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b599545.html