【お悩み1】バラが毎年うどんこ病になります

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バラを主としてガーデニングをしています。そのバラが毎年うどんこ病になります。

予防法を教えていただきたいです。 (50代・女性・関東)

関さんの答え

うどんこ病は、黒点病と並ぶバラの代表的な病気の一つで、うどん粉をふりかけたように真っ白になり、酷くなると株が枯れてしまうので、うどんこ病に弱い品種には対策が必要です。バラは品種によっては病気になるし、虫もつくし、難易度が高いものもありますよね。肥料大好きだし、太陽大好き、風大好き、それを乗り越えてあの花を咲かせるので、手がかかるからこその喜びもひとしおだと思います。

予防法としては、まずは殺虫剤『オルトランC』を春先に撒き、耐性をつけてもらうのが一番よいと思いますね。うどんこ病は5月ぐらいから始まります。その段階で1カ月に1回ぐらい『オルトランC』を撒いておいて、それでもなるようであれば、患部に直接『ベンレート』とか、『モスピラン』という、うどんこ病系に効く薬を撒いて対応するしか方法がないですね。品種にもよりますが、バラは、予防というよりは対処療法を行いつつ付き合っていく、といった考え方でいたほうがよいと思います。

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【お悩み2】レモンの木の新芽に細かい虫!?

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毎年実が付いていたレモンの木が、今年は半分しか花が咲かず、新芽に細かい虫…? が、たくさん付いていて、殺虫剤をかけても効果がなく、花芽にも黒いゴマみたいなものがたくさん付いて悩んでいます。どのような対応をしたらいいか教えてください。今朝、食器洗い洗剤を薄くしてかけてみましたが夕方はまた付いていました。 (60代・女性・関東)

関さんの答え

詳細な状況が分からないので確かなことは言えませんが、毎年実を採りすぎていたのではないでしょうか? そうなると肥料不足の可能性もあります。また、過度の剪定も花付きに影響することがあります。花芽に付いている黒ゴマみたいな小さな虫は、ほぼ100%アブラムシでしょう。殺虫剤で効果がない、とのことですが、ポロッと落ちていないだけで、アブラムシは既に死んでいる可能性が高いと思われます。また、食器洗い洗剤を薄くしてかけられたそうですが、もし食器洗い洗剤の界面活性剤成分が脂汚れを落とす効果を、アブラムシ駆除にも期待されているのであれば、それは植物のためにも止めたほうがよいです。花芽に殺虫剤をかけても浸透はせず、実には影響しませんので、即効性のある殺虫剤を散布して、柔らかめの歯ブラシなどを使い、丁寧に死骸を除去するのが一番よい方法だと思います。殺虫剤の中にも、『ベニカX』や『グリーンV』などの、野菜や果樹にも安心して使えるタイプもあるので、それらを使用してみるというのはいかがでしょうか?

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もしアブラムシを直接手で触れることに抵抗がないのであれば、殺虫剤を使用せずとも、直接歯ブラシを使って除去してしまったほうが手取り早いです。『オルトラン』のような粉末殺虫剤を土の上に撒く方法もありますが、『オルトラン』を使用する上で注意しなければならないのは、撒く時期です。撒いた薬剤は植物が殺虫剤耐性をつけるために成分が木の中を上がっていき、1カ月程度は残留すると言われているので、収穫の1カ月前は撒かないなど、収穫時期から逆算して撒くとよいでしょう。ただ、その成分が入っているからといって、食べてはいけないとか、病気になるとかいうことではありません。気にされる場合は、そうすればよい、ということです。

薬剤を使いたくない、虫を直接触りたくない、ということであれば、水道のホースリールのヘッドをジェット噴射などの水が勢いよく出るモードにして、水圧でアブラムシを吹き飛ばす、という方法もあります。ただ、目に見えないだけで、アブラムシはそこいらじゅうに飛んでいるので、朝起きたらまた付いている、ということも多々あります。その場合はもう、気長に戦ってもらうしかないです。アブラムシはすぐに新芽をダメにするというわけではなく、時間をかけて養分を吸うため、見つけたらすぐに何らかの対策を講じることが望ましいです。

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提供元:ガーデンストーリー