日比野先生のメンタル調整術

リフレッシュイメージ

――今の日比野先生がメンタルを保つために心がけていることを教えてください。

日比野先生 以前の私は、何か気になることがあるとずっと悩んでいたんです。でも、悩んだり落ち込んだりしても、物事や状況は変わらないんですよね。それなら、今よりも少しでも良い状況に持って行くにはどうすればいいか、その改善策を考えようと思えるようになりました。

また、日本人は我慢することを美徳としている人が多い印象なのですが、常識的に考えておかしいことまで我慢する必要はないと思うんです。私の場合、常識の範囲内で何か違和感を覚えたならば、我慢せずにきちんと自分の意思を伝えるようにしています。そのほうがストレスがたまらず、心地良い自分でいられます。実際、ポジティブ思考になってイライラやストレスがたまらなくなったことで、肌の調子は上向きに安定しました。

――美肌の実現には、イライラやストレスをためこまないことも大切だということなんですね。

日比野先生 私が考える最大の美容法は、「いつでもご機嫌でいること」です。例えば、ジャニーズアイドルや韓流スターにときめいたり、趣味に熱中したり。自分にとっての楽しい時間を持っていると細胞やホルモンが活性化され、肌の調子も体調も良くなるものなんです。美肌のためにも心身の健康のためにも、すべての女性がご機嫌な毎日を過ごせるようにと願っています。

<著書>

『医者が教えるすごい美肌循環』日比野佐和子/著 アンノーンブックス 1300円+税

『医者が教えるすごい美肌循環』日比野佐和子/著 アンノーンブックス 1300円+税

取材・文/熊谷あづさ(50歳)
ライター。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。

著者/日比野 佐和子先生
医療法人康梓会Y‘sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学特任准教授、医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。『オトナ女子の「美肌」づくり百科』、『つまり、結局何したら免疫力って上がるの?』など著書多数。