5.統合失調症と介護施設
5-1. 統合失調症の方の受け入れ体制
統合失調症は、妄想や幻覚などの陽性症状により、施設の同居者にも影響が及びます。
そのため、統合失調症の経過や、介護施設の特徴によっては受け入れができないこともあります。
ある程度社会的に自立しており、他の同居者の方ともコミュニケーションを取れる場合は、入居が可能な施設もあります。
5-2. 統合失調症の方に適した施設
統合失調症の方に適した介護施設は、医療機関と提携しているところや、統合失調症の方の受け入れ実績がある施設です。
医療機関と提携していることで、いつでも相談できるという安心感につながります。
また、統合失調症の方の受け入れ実績があれば、入所の申し込みも通りやすいです。
5-3. 統合失調症の方が施設を利用するメリット
5-3-1. 専門的なケア
医療機関と提携している施設であれば専門的なケアを受けられます。
また、統合失調症の方の受け入れ実績がある施設であれば、スタッフが陽性症状等への対応に慣れていることも多く安心です。
5-3-2. 家族の負担軽減
介護施設を利用することで、家族の負担軽減に繋がります。
たとえ親であっても、介護をするのは精神・肉体的にも負担が大きいです。
特に、統合失調症の場合は肉体的な介護だけでなく、意思疎通の観点からも負担が大きくなってしまうことも多いです。
介護施設を利用することで、負担軽減となるだけではなく、介護の相談などもしやすくなります。
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6.まとめ
まとめると、統合失調症とは情報を統合する能力が低下している精神疾患の一つです。
妄想や幻覚などの陽性症状や認知機能障害などが見られます。
特に陽性症状は、ご本人からすると実際に起こっていることのように感じています。
ですからご家族は、妄想などの真実を突き止めようとご本人に訴えるのではなく、ご本人の気持ちに寄り添うことが大切です。
ただし、寄り添うことにも限界があります。
ご家族の負担が大きくなりすぎないよう、施設の利用も検討しましょう。
介護施設を検討している場合には、精神障害の方の受け入れ実績があったり医療機関と提携していたりする施設がおすすめです。