投資にはさまざまな方法があり、投資初心者の方はリスクやデメリットを考慮して投資にチャレンジしたいもの。今回は、初心者におすすめの資産運用方法や投資の心得をご紹介します。将来の資産形成や老後の資金のために、少額から長期投資・分散投資を心がけましょう。
始める前に!投資初心者の5つの心得
投資に初めてチャレンジする人は、次の5つの点を理解することが大切です。
余剰資金で運用する
日々の生活に必要なお金や、数年のうちに使うことが決まっているお金を使って投資すると、今の生活や将来の予定に影響が出てしまいます。
「当面使う予定がないお金(余剰資金)」=「投資できるお金」です。余剰資金であれば、たとえ一次的に損失が出ていても、当面引き出す必要がないため、じっくり構えて運用することができ、資産を増やす確率を高めることができます。
投資の目的を明確にする
なぜ投資をするのかを明確にしましょう。
投資の目的が明確になれば、目標額や運用期間が自ずと明確になり、それに合った商品選びや資産管理ができるようになります。
投資はあくまでも何らかの目的を実現するための手段です。投資そのものが目的にならないように注意しましょう。
リスク許容度に合った投資方法を選ぶ
投資資金をどれくらい失っても構わないのか、またその過程で心配しすぎて日常生活に影響がないのかなどを自分自身で知ることはとても重要です。これを「リスク許容度」といいます。
投資商品・方法にはそれぞれリスクとリターンがあり、リスクとリターンは相関関係にあります。高いリターンを得るためには、高いリスクを取らなければなりませんし、リスクを少ししか取れない場合は大きなリターンは期待できません。
このことをしっかりと理解したうえで、自分のリスク許容度に合った投資商品・方法を選ぶようにしましょう。
長期・分散投資を心がける
投資のリスクを抑えるには、「長期投資・分散投資」が基本です。
長期投資とは、長期にわたって金融商品を保有し続ける投資方法です。金融商品を長く保有することで、投資による価格変動リスクが小さくなり、安定した収益が期待できます。また、投資期間が長いほど、複利効果も大きくなり、お金が増えていきます。
分散投資とは、投資先や投資のタイミングを分ける投資方法です。1つの資産に集中投資をすると、その資産が大きな損失を出した場合、取り返しがつきません。そのため、複数の資産に分散することが肝要です。
さらに、積立投資のように複数のタイミングで購入することで、高値掴みのリスクを軽減することができます。
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少額から始める
投資は、まずは少額からスタートしましょう。
少額投資の場合、たとえ損失が出たとしても、資金面・精神面でそれほど負担を感じることはありません。最初は少額からスタートして、徐々に投資金額を増やしていくのがよいでしょう。
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初心者の投資の始め方
最後に、実際に投資を始める時、どのような流れで進めればよいのかみていきましょう。
1.投資の目的を明確にする
まずは、投資の目的や目標金額を明確にしましょう。
何のために投資をするのか、いつまでにどのくらいの金額を目指したいのかを明確にすることで、投資の方針が決まり、適切な投資商品・方法を選ぶことができます。
2.ポートフォリオを組む
「ポートフォリオ」とは、資産運用で保有する金融商品の組み合わせのことです。
投資の目的や目標が決まったら、それを達成するための金融商品は何か、どのような組み合わせ・割合で保有すればよいか、考えましょう。この時、NISAやiDeCoなど、税制上のメリットがある制度の活用も検討してみましょう。
3.口座を開設する
ポートフォリオを組んで、具体的な商品の組み合わせが決まったら、いよいよ口座の開設です。
投資をするためには、専用の口座を開設しなければなりません。金融機関によって取扱い商品が異なりますので、自分が購入したい商品の取扱いがあるか、事前に確認するようにしましょう。
4.口座に入金する
口座を開設したら、投資資金を入金しましょう。
入金方法は金融機関によって異なります。事前に確認しておきましょう。
5.取引をする
入金が完了すると、金融商品の売買が可能になります。投資の目的や目標金額にあった商品を選んで取引をスタートしましょう。