犬のマイクロチップ装着と合わせてペット保険への加入も検討しよう
これから犬を飼い始める人は、マイクロチップの装着と合わせて「ペット保険」への加入もご検討ください。
その理由は、マイクロチップを装着しても病気やケガの予防にはつながらず、犬の年間治療費は非常に高額となるためです。
たとえば、アニコム家庭どうぶつ白書2021を参照すると、2020年度における犬の年間治療費は平均60,430円となっています。
犬には、私たちヒトのような公的医療保険制度が用意されていないので、これらの費用はすべて飼い主の自己負担で賄わなければなりません。
そんな場合でも、ペット保険に加入していれば、高額化しやすい犬の治療費の一部を保険会社が補填してくれるようになります。
飼い主の経済的負担を大きく緩和することができるので、犬のマイクロチップ装着とともにペット保険への加入を検討する必要性は非常に高いといえます。
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犬のマイクロチップ装着の義務化におけるよくある質問
最後に、犬のマイクロチップ装着の義務化における「よくある質問」に回答します。
Q. マイクロチップを装着させても健康被害はない?
ペットへのマイクロチップ装着は、欧米を中心にすでに何千万頭の装着実績があります。
マイクロチップを装着したことによる健康被害は、およそ370万匹以上のペットに対して腫瘍が認められた2例のみです。
また、日本国内におけるマイクロチップは、外側の素材として生体適合ガラスやポリマーを採用しており、犬への健康被害が起こりづらいとされています。
Q. マイクロチップはどこで装着できる?自分でもできる?
マイクロチップの装着は、動物病院で獣医師が注入器を用いて装着します。
獣医師以外はマイクロチップの装着ができないので、必ず動物病院等で受付を行ってください。
Q. すでに犬を飼育している場合、マイクロチップはどうすればいい?
すでに犬を飼育している場合のマイクロチップ装着は「努力義務」です。
さまざまなトラブルが原因で犬と離れ離れになっても、マイクロチップを装着していれば、犬が飼い主の元に帰ってくる可能性を高められます。
努力義務ではあるものの、なるべく犬にマイクロチップを装着させることを心がけてください。
マイクロチップの装着は、動物病院等で受付を行っているので、かかりつけ医がいる場合は相談してみましょう。
Q. マイクロチップを装着したあとは何をすればいい?
犬にマイクロチップを装着した場合は、飼い主情報を指定の登録機関へ届け出る必要があります。
届出を行う際には、獣医師が発行する登録証明書を添付する必要があるので、あらかじめ準備しておきましょう。
また、飼い主情報は日本獣医師会などのホームページから届出を行うことができ、オンラインの場合は300円、郵送の場合は1,000円の登録手数料が必要です。
Q. マイクロチップを装着したあとに引っ越しをする際は手続きが必要?
犬にマイクロチップを装着させた後、飼い主が引っ越しをする場合は、飼い主情報の変更登録を届出する必要があります。
指定の登録機関へ届け出る必要があり、手数料はかからないものの、登録証明書を添付する必要があるので、大切に保管しておくようにしてください。
Q. 犬が死亡した場合になにか手続きは必要?
犬が死亡した場合、指定の登録機関へ犬が死亡した届出を行う必要があります。
引っ越しによる変更登録のときと同様で、手数料はかかりませんが、届出の際に登録証明書を添付しなければならないので、紛失することがないようにご注意ください。