私は年に1度の定期健診で思いもよらない指摘を受けました。病気に対して、特に自覚症状がなければ定期健診に行って初めて判明するケースもしばしばあるそう。今回は何げなく申し込んだ婦人科のエコー検査で、卵巣が4つもあると指摘された話をお話しします。

思い立って子宮のエコー検査を…



35歳を超えてから、年に1度は必ず定期健診を受けている私。同時に子宮頸がん検査も毎年申し込んでいました。

40歳での定期健診でもいつも通り子宮頸がん検査をする予定でしたが、ふと思い立って追加料金は発生するけどオプションで子宮のエコー検査も申し込むことにしました。今思えば、何かの虫の知らせだったのかもしれません。

健診当日はいつも通りに複数の検査をこなし、子宮頸がん検査の順番がやってきました。検診台でそのままエコーでの内診をしてもらうと、両側の卵巣に異常があることが判明!

思いもよらないことで、ただただ驚きました。医師いわく「卵巣が腫れていて、数も多い様子」 とのこと。医師の説明を受けても状況を理解できない私は、ひとまず精密検査を受けるよう勧められました。

重たい足取りで待合室へと向かいながら「とにかく精密検査を受けなければ……」 と、そのまま婦人科のクリニックをスマホで検索。出産して以来婦人科には通っていなかったので、仕事の休憩中にでも行けそうな近場のクリニックへ即予約を入れました。

子宮に痛みもないし、卵巣の数が多いだなんて知らなかった……。 健康だと思い込んで過ごしてきた毎日に、いきなり暗雲が立ち込めました。

「きっと大丈夫」 と「もし何かあったら」 という気持ちが交互に浮かんでは消え、精密検査を受けるまでの数日間はモヤモヤとした気持ちで過ごしました。

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ただ卵巣が多いだけじゃなかった!



定期検診から数日後、ドキドキしながら予約したクリニックへ。精密検査の結果、卵巣が腫れる「卵巣のう腫」であるということが判明。

さらに驚いたのは、腫れている左の卵巣は3個もあり、右の卵巣には歯や髪が入っていて腫れている「皮様のう腫」とのこと!

検査をしてくれた医師は「ブラックジャックに出てくる卵巣奇形種のピノコみたいなもんよ、って言ってもわからないか~?」 と笑いますが、こちらとしては笑える余裕もなく、腫れていて数も多い自分の卵巣に驚くばかり。

次はこの卵巣のう腫が悪性でないかを確認するため、MRI検査をすることに。ただしこのクリニックにはMRIの機械がないため、また別の病院での受診が必要だそう。言われるがままに別の病院でMRI検査の予約をしてもらいました。

そしてまた別の日。人生初のMRI検査は、動いてはダメだというプレッシャーにひどく緊張してしまい血圧も上昇。ふらふらした頭で「なぜこんな目に……」 と思いながら耐えました。

無事にMRI検査は終わったものの、ここでは撮影のみなので結果を聞くためには再び元のクリニックでの受診が必要だと言われました。定期健診から精密検査を受けるために婦人科のクリニックへ行き、さらに画像判定のためにMRI検査を受けに別の病院へ、そして結果を聞くために再び婦人科のクリニックへ……。

仕方がないことですが、不安な気持ちの中あちこちへ行かなければならず、複雑な気持ちで各所をまわりました。