インデックス投資には市場区分やメリット・デメリットがあり、投資をする上で知っておくべき基本が多いでしょう。今回は、投資初心者向けにインデックス投資について丁寧に解説します。投資の基本用語なども参考にしてみてください。
インデックス投資と比較されるアクティブ投資とは?
インデックス投資の対極にある投資手法がアクティブ投資です。
アクティブ投資は、企業の業績・株価予想、金融・経済・政治・社会情勢を見極めながら、投資する銘柄を決定し、インデックスを上回る運用成果を目指す投資手法です。この手法を用いた代表的な金融商品が、「アクティブファンド」と呼ばれる投資信託です。
投資する銘柄を決定するプロセスで、さまざまな項目について専門家による調査が行われるため、短期〜中長期で利益が狙えることもあります。一方で、インデックスファンドよりリスクが大きく、手数料も高いという特徴があります。
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インデックス投資のメリット
投資初心者向きだといえる、インデックス投資のメリットを解説します。
(1)インデックスと連動しているのでわかりやすい
日経平均株価への連動を目指すインデックスファンドの場合、日経平均株価はニュースやインターネットの情報などで随時発表されていいます。そのファンドの値動きの情報が把握しやすいでしょう。
アクティブファンドでは、組み入れた株式の銘柄の構成により成果が異なります。現在の運用状況がどのようになっているのかは、運用会社のホームページなどで確認しなくてはわかりません。
(2)リスクが分散できて安定しやすい
インデックスファンドは、アクティブ投資と比較して組み入れる銘柄が多いです。値動きが安定しやすく、リスクを分散することができるでしょう。
(3)銘柄選びに手間がかからない
インデックスファンドの場合、一般的にその商品の名前を見れば、値動きが連動するインデックスがわかります。
例えば「eMAXIS 日経225インデックス」というファンドは、日経平均株価(日経225)への連動を目指すインデックスファンドであることがわかります。したがって、自分が投資したいインデックスが明確になれば、銘柄選びに手間がかかりません。
※ここでいう「銘柄」は、ファンドの種類を「銘柄」と表記しています。株式単体のことではありません。
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(4)購入手数料や信託報酬などの負担が少ない
インデックスファンドでは、原則として、対象とするインデックスを構成する銘柄をインデックスと同じ比率で組み入れるため、専門家によるコストがかかりません。
アクティブファンドでは、ファンドマネージャーやアナリストと呼ばれる投資の専門家が企業調査や経済分析などをしたうえで銘柄を選ぶため、その分コストがかかります。
したがって、投資家のコスト負担はアクティブファンドと比べて低くなります。
(5)少額で幅広い銘柄に投資できる
インデックスファンドに限らず、ファンドを活用すれば、手元に大きな資金がなくても結果として幅広い銘柄に投資することができます。
例えば、金融機関によって最低投資金額は異なりますが、1銘柄でひと月100円以上、100円単位などの少額投資が可能です。さらに投資資金があれば、別のファンドを購入するなど幅広い銘柄に投資することができます。
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