運用の目的(ゴール)を明確にすることが大切

【画像出典元】「stock.adobe.com/Feodora」

Mさんが希望されているように、アクティブ型のファンドに切り替えて大きな利益を得るためには「ファンドの目利き」が重要となります。5年や10年以上といったある程度の運用実績期間があり、指数を上回っているようなファンドであれば今後も期待できる可能性は高いです。あくまで過去の運用実績ではありますが、それだけのパフォーマンスを誇っているにはそれ相応の要因があります。

是が非でもアクティブ型のファンドに切り替えるという考えではなく、楽しみながら様々なファンドの運用実績を調べ、「いいな!」と思えるものが見つかった際に資産の一部をそのファンドに切り替える。そういった見直し方法が良いと思います。アクティブ型ファンドの過去の運用実績を確認するには「月次レポート」が便利です。運用会社や販売会社のホームページから確認できますので、定期的にアクセスしてみてください。

なお、必ずしも「インデックス型はリスクが低く、アクティブ型はリスクが高い」というわけではありません。リスク=価格のぶれ幅であるため、その大きさは国内外、株や債券など投資対象によるところが大きく影響します。

筆者の経験則、見立てではありますが、年利3%程度のリターンであれば、資産運用の鉄則である長期分散投資を守り、国内外、株や債券にバランス良く長期間投資を継続することで利益は十分期待できます。そういった場合、アクティブ型を選ぶ必要性は低いと思います。

このように目的や目標を明確にし、それに向けて必要な積立を行っていくという考え方も1つです。他方、Mさんは20代とまだまだ若いため、これから長きにわたって資産運用を続けることが可能だと思います。全体の7割はスタンダードにつみたてNISAでインデックス型投信、残り3割は自分で選んだアクティブ型のファンド。こういった配分で運用を行いながら定期的に検証をしていくのも良さそうです。

時としてアクティブ型のファンドを選んだことが損失につながるかもしれません。ただ、そういった経験やそのような投資で得た知識が長い投資ライフの財産になりますよ。

先にお伝えしましたが、「インデックス型からアクティブ型へ」という見直しプランが浮かんだMさんは、資産運用知識や経験が以前よりパワーアップしていると思います。「インデックスVSアクティブ」以外にもファンドを選ぶ要素は様々です。Mさんの価値観やライフプランなども考慮しながら、より視野を広げて自分にあったファンド選びを行ってください。

※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。