法定相続人はどんな順位できまる?遺産の取り分や例外での注意点を解説

民法で規定されている相続人を法定相続人といい、法定相続人になる人には故人と血縁関係にある人で優先順位があります。今回は法定相続人となり得る人と相続の優先順位について解説します。それぞれの取り分や例外での注意点も理解しておきましょう。

まとめ

相続は、民法で定められている法定相続人が決められた取り分に応じて遺産を受け取ることができます。法定相続人は配偶者と故人と血縁関係にある親族ですが、血縁関係にある親族は法定相続人になるための順位があります。
遺産の取り分は、法定相続人の人数や故人との関係によって異なるので注意しましょう。

亡くなった父親が家族に内緒で婚外子を認知していた。天涯孤独のおひとりさまの死後に突然、甥や姪を名乗る人物が現れて相続権を主張し始めた。映画やドラマの世界と見紛うような出来事が、相続の現場では実際に起こっています。
こうした予想外の法定相続人の登場は、“争続”の火種になります。
相続に当たり、被相続人の財産を受け取る権利があるのは原則、民法で規定された法定相続人ということになります。気を付けたいのは、亡くなった人の親族全員が法定相続人になれるわけではないということです。
相続が発生する前から、法定相続人になり得るのは誰と誰で、その場合の法定相続分はおおよそどれくらいになるのかを把握しておきたいところです。

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森田聡子

早稲田大学政治経済学部卒業後、地方紙勤務を経て日経ホーム出版社、日経BPにて『日経おとなのOFF』編集長、『日経マネー』副編集長、『日経ビジネス』副編集長などを歴任。2019年に独立後は書籍や雑誌、ウェブサイトなどで、幅広い年代層のマネー初心者に対し、難しい投資・税金・保険などの話をやさしく、分かりやすく「書く」(=ライティング)、「見せる」(=編集)ことをモットーに活動している。