上野樹里さんがアパレルブランドをスタート。人と人、思いを繋ぐものづくりを

人生100年時代と言われる昨今、働き方や家族のあり方、学び方など生き方そのものが多様に変化してきている。人生の転機をチャンスに変えた人たちは、次のステップをどう踏み出したのだろう? 

本当に良いものを長く大切に着続けてほしい

一着を長く大切に着ることがサステナブルにつながるという信念のもと、Tシャツには希少な超長綿のスビンコットンを使用。しっかりと厚手で型崩れしにくいのが特徴だ。鮮やかなピンクとブルーのルームウエアは、フレンチリネン100%の糸をヘリンボーン織りで仕立てており、よれにくくシワになりづらいうえ、着ていくうちに肌になじんでいく経年変化も楽しんでいくことができる。


様々な着こなしが楽しめる、オーバーサイズのセットアップ。フレンチリネン プルオーバーブラウス¥33,000 フレンチリネン バルーンパンツ¥35,200 Tシャツはコンパクトなタイプと、ユニセックス仕様のワイドシルエットの2型。スビンコットン Tシャツ ¥12,100 スビンコットン ワイドTシャツ¥13,200 

「家の中はエネルギーを充電する大事な場所だからこそ、着る人もそれを目にする家族も元気になるようなカラーを選びました。着心地のよさを体感すると、つい同じ服ばかり着てしまうのですが、それって感覚的なことですよね。数をたくさん持っておしゃれに見せることもよいのですが、それは同時に心も外側に合わせているということ。家では誰にも見られないからと地味な部屋着を着るのではなく、自分にとって心地よく、気分が明るくなるものを着てほしいと思うんです」

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豊かな自然に癒やされたニュージーランド留学が転機に

ブランド名のTuiKauri(トゥイカウリ)は、ニュージーランドの先住民の言語であるマオリ語の、鳥「Tui(トゥイ)」と、雷に打たれても朽ちない巨大樹「Kauri(カウリ)」を合わせた造語。かつて留学していたニュージーランドの自然からインスピレーションを受け、自身の名前にも「樹」を含むことから名付けられた。上野さんがニュージーランドに留学したのは2011年に放映されたN H K大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』の撮影を終え、一段落ついた頃。

「大河ドラマの前には『のだめカンタービレ』の映画化などもあり、ガス欠のままずっと走り続けていたような状態でした。一度立ち止まって、自分を休ませる時間が必要だったんです。ニュージーランドのホームステイ先はとっても自然豊かな環境。毎朝野鳥のさえずりで目覚めて、隣の家の馬が自由に草原を駆け回るのを眺める。自然を感じながら暮らすってこんなにも素敵なことなんだと、毎日が充実していました」

1人でバスに乗ったり、自分でチケットを買って行きたい場所に出かけたりといったごく当たり前の生活が新鮮で豊かに感じられ、大自然の中で開放的に暮らしながら、心身が癒やされていくのを感じたと言う。

「ニュージーランドで自由に過ごしてみて、また仕事がやりたいと思えたら仕事に戻ろう。思えなかったらその時は辞めよう。と決めていたのですが、またやりたいと思えたので、戻ってきたんです」