マイホーム計画は、少しでも早く始めた方が住宅ローンの返済が定年退職前に終わりますので、老後もローン返済に苦しむことはありません。
では何歳でマイホームを購入するのがベストなのでしょう?
今回はマイホーム計画に成功した人と失敗した人の2つの事例をご紹介します。
ライフプランと一緒に返済額や返済期間を考えて計画的に実行していけば、損をすることはないようです。これから賢く住宅ローンを攻略したい方は、ぜひ最後までお読みください。
1.20代でマンションを購入し、住み替えに成功したAさん
マンション
【画像出典元】「iStock.com/K2_keyleter」
Aさんは20代で結婚し、すぐにマンションを購入しました。
その際、将来住み替えることを前提にして資産価値が下がりにくい駅近の中古物件を探しました。
ちょうど築20年の2LDKのマンションがあり、そこを1100万円で購入し、500万円かけてリノベーションをしました。結婚して間もなかったので貯金はなく、総額1600万円は全額住宅ローンを組むことにしました。
借入額が割と少なかったので、毎月の返済額は約7万円とさほど負担ではない無理のない住宅ローン計画でした。
マンション購入当初は2人だけの生活でしたが、それからお子さんも2人生まれて、ちょうど6年後、小学校に入学する年齢になりました。
そこでAさんは当初の計画通り手狭になったそのマンションを売却して、新しく3LDKの中古マンションに住み替えるため不動産屋さんへ相談に行きました。
ちょうど通わせたい小学校区内に希望する物件を見つけたと同時に、Aさんのマンションに買付の問い合わせも入りました。
中古で購入した駅近の2LDKマンションは、人気エリアだったので資産価値を下げることなく購入当時の価格で売却することができたのです。
マンション内
【画像出典元】「iStock.com/KatarzynaBialasiewicz」
その時の残債が約1300万円でしたので、仲介手数料や諸経費を差し引いても手元に約220万円残る計算でした。
その220円を次のマンション購入時の頭金にして、残額を住宅ローンで賄うことにし、見事住み替えに成功しました。
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2.家賃がもったいないと購入を急ぎ、ローン返済に苦しむBさん
モデルルーム
【画像出典元】「iStock.com/AlessandroMassimiliano」
Bさんは結婚して間もなく子どもが生まれ、3人で賃貸マンションに住んでいました。毎月払う家賃がもったいないと常々考えていたところ、近くにマンションが建設されることとなり、そのモデルルームへ何気なく家族で出掛けました。
モデルルームを見ていると何もかもピカピカで、新しいお風呂や台所に胸を躍らせ、すっかり気分が高まり、その場で購入を決意しました。決め手になったのは、営業マンの「家賃と変わらない金額で住宅ローンが組めますよ」の一言。この一言で損はしないと思ったそうです。
Bさんはその後のライフプランは考えず、毎月のやりくりだけ考えて、毎月の家計負担が変わらないからという理由で購入を決めました。
しかし、これがその後とんでもない悲劇を招くことになるのです。
結婚して子どもがまだ小さいうちは、教育費もそれほどかからないので本来なら貯金ができて当たり前ですが、Bさんの場合は毎月貯金ができていませんでした。いわゆる赤字家計だったのです。
そんな状況で住宅ローンを組んでしまったので、もう逃げることができません。
その後、Bさんの家族には、2人目のお子さんが生まれて、ますます生活費や教育費にお金がかさむようになりました。
そこで重荷になってきたのが住宅ローン。
当初の返済計画は、毎月のやりくりしか考えていなかったので、将来必要になってくる教育費や生活費等は考えていませんでした。
もともと共働きだったお2人なので、今以上に収入を増やすことはできず、今もなお貯金ができなくて困っています。子どもが高校や大学へ進学するときの教育費のことを考えると、とても頭が痛くなると言っておられました。