デジタル給与「一部なら利用したい」が特にZ世代で多数
デジタル給与の世代別利用意向
デジタル給与に対する認知度が低いZ世代ですが、概要を説明した上で利用意向を伺ってみると、62.3%が「給与の一部であれば利用したい」と回答。他の世代よりも多い結果となりました。認知度と利用意向の高さは必ずしも連動していないようです。
どの世代も、給与の「全額」をデジタル給与で受け取りたいと回答している人は少数であるものの、「一部だけならデジタル給与で受け取りたい」と考えている人は多く、デジタル給与への一定のニーズがあることが伺えます。
副業・アルバイトをしている人のデジタル給与ニーズは高い
デジタル給与の利用意向(副業している/していない)
また、同じ質問を「副業をしている人」と「していない人」に分けて見てみると、副業をしている人の方がデジタル給与に対するニーズが高いことが分かりました。副業での収入が数万円程度の人であれば、本業の収入は銀行口座へ、副業分はデジタル給与で受け取る、といった使い方が想像できます。
デジタル給与の利用意向(アルバイト)
続いて、アルバイトをしている人に絞って利用意向を探ってみると、「(一部または全額)利用したい」と回答した割合は70%近くに上ります。
このように、副業やギグワーカー、アルバイトなど、比較的少額の報酬を受け取る人にとっては1回数万円程度の報酬をデジタル給与で受け取り、そのままキャッシュレス決済として使用することができるので、利便性が高いのではないでしょうか。
給与口座を複数に分けられる人のデジタル給与ニーズも高め
デジタル給与の利用意向(給与口座数別)
さらに、給与振込の口座をいくつ指定できるかによっても、デジタル給与に対するニーズが異なるようです。
給与振込の口座を1つしか指定できない人に比べて、口座を2~4つ以上指定できる人の方がデジタル給与に対するニーズが高く、「給与の一部であれば利用したい」と回答した割合が多いことが分かりました。また現在1つしか指定できない人でも一部をデジタル給与で受け取りたいと回答した割合が約半数と、給与を分割して受け取りたいニーズがあるようです。
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デジタル給与を利用したい理由は?
ではその利用意向の背景には、どのような理由があるのでしょうか?
デジタル給与を利用したい理由
「(一部または全額)利用したい」と回答した理由に世代間の違いはほぼなく、最も多かったのは「今後キャッシュレス化が進んでいくから」、次いで「電子マネー残高をチャージする手間が省けるから」。ここ数年で一気にキャッシュレス化が進んだ現状を受け、「キャッシュレスが当たり前になるのであれば電子マネーをチャージする手間を省きたい」と利便性を重視している人が多いようです。