防音性が高いマンションを選ぶメリット

防音性が高いマンションを選ぶと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
続いては、防音性が高いマンションを選ぶメリットについてご紹介します。

音を気にする心配がない

防音性が高いマンションに住む最大のメリットは、やはり生活音を気にしながら生活する必要がない点です。
近隣からの音も聞こえづらくなるため、快適に過ごせます。
構造によっては常識の範囲内の生活音であっても騒音になってしまい、近隣トラブルに発展する恐れもあるでしょう。
防音性が高いことは、近隣トラブルの回避にもつながるのです。
また、利便性は高いものの駅や学校が近いことによってどうしても騒がしくなりやすいエリアに住む場合も、防音性が高ければ生活しやすくなります。

保温性が高い

防音性が高いマンションは、構造上壁の密度が高いため、外気が室内に侵入しづらくなっています。
もちろん室内の熱も逃さないため、保温性が高いと言えます。
保温性の高さはエネルギー効率アップにもつながり、ランニングコストが抑えられるというメリットにもなるでしょう。
防音性に加えて環境に優しい暮らしを考えている方にも向いています。

住民同士で配慮し合っている

防音性の高いマンションを選ぶ方は、静かな暮らしを求めると同時に、周りに迷惑をかけたくないと考えていることが多いです。
そのため、住民同士が配慮し合う傾向にあります。
これは、住民同士のトラブルが起きにくくなるだけでなく、地震や災害が起きた時にもお互いに助け合えます。
住民同士の関係が良いことで、大変な時にも助け合えるという点は、防音性の高いマンションに住むメリットと言えるでしょう。

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防音性が高いマンションを選ぶデメリット

防音性の高いマンションに住むメリットは多くありますが、人によってはデメリットに感じる点もいくつか存在します。
デメリットを把握して、入居した時の対策などを考えておきましょう。

家賃が周辺相場より高め

建物の防音性を高めるには、一般的な構造よりも高価な素材や高い技術が必要になります。
そのため、家賃が周辺相場よりも高めに設定されていることが多いです。
家賃が高いことは、住民の質を良くするというメリットもありますが、予算の関係で悩む方も出てくるでしょう。
住み始めても家賃の高さに苦しんでしまうといったケースもあります。
予算を超えてしまう場合は、立地やエリアなどを見直し、しっかりと計画を立てるのがおすすめです。

壁に画びょうなどが刺さらない

防音性に特化したマンションでは、壁に鉄板が入っていることがあります。
壁に鉄板が入っていることによって、画びょうが刺さらず不便に感じるというデメリットがあるのです。
とはいえ、画びょうの代わりになる両面粘着剤といったアイテムを使えば、カレンダーや書類などを壁に貼り付けることが可能です。
壁にインテリアや収納などを設置したい時も、壁を傷つけないアイテムを中心に探してみると良いでしょう。

壁の厚さで部屋が若干狭い

防音性を高めるために欠かせない壁の厚みは、その分部屋を狭くしてしまうというデメリットにもなります。
部屋の広さにこだわっている場合は、この点がマンション選びを難航させるかもしれません。
防音性が高く広い部屋に住みたいという場合は、2つを絶対条件として物件探しを行うのがおすすめです。
もちろん、通常よりも若干狭くなる程度であるため、気にならない方にとってはデメリットに当てはまらない場合もあります。

マンションで音漏れを防ぐためのコツ

防音性の高いマンションに住んでも音漏れが気になるという方は少なくありません。
そんな時は、以下の方法で音漏れ対策を行ってみましょう。

隙間テープを貼る

隙間から漏れる音が気になる場合は、安価で手に入れられる隙間テープがおすすめです。
細長いスポンジがテープ状になっているもので、窓などの長さに合わせてカットし、貼り付けていくことになります。
作業自体も簡単で、100円均一などでも購入できるため、比較的すぐに実践できる音漏れ対策です。
隙間テープは防音性を高める他、隙間風を防いでくれるため、防寒対策にもつながる便利なアイテムです。

天井に防音シートを貼る

上階からの音は対策のしようがないと思われがちですが、上階からの音を防ぐ防音シートも多く存在します。
密度が高くクッション性があるシートになっているため、物が落ちた時の音を抑えられます。
裏側がシールになっている防音シートもあり、簡単に施工できるのも魅力の1つです。
デザインも豊富に取り揃えられているため、部屋の雰囲気を変えたい時にもおすすめです。

防音マットを敷く

下の階への音が気になる場合は防音マットを敷くのがおすすめです。
防音性の高いジョイントマットはお手入れが簡単であるため、小さな子どもがいる家庭に適しています。
他にも、厚みのあるもっちりとしたカーペットを防音マット代わりに設置する方法があります。
中には防音性に特化したカーペットも存在するため、お部屋の雰囲気やインテリアに合わせて選んでみてください。

防音パネルを貼る

壁からの音漏れは、防音パネルで防ぎましょう。
音を通さないタイプや、音を吸収してくれるタイプなど、種類が豊富にあるのが特徴です。
ただし、虫ピンで固定する防音パネルもあるため、防音性の高いマンションでは取り入れられない可能性があります。
防音性の高いマンションに設置したい場合は、テープなどで貼り付けられるタイプの防音パネルを探しましょう。

防音カーテンを付ける

防音カーテンも外からの音漏れを防ぐことに役立ちます。
防音カーテンは音を跳ね返してくれる仕組みになっているため、外からの音が気になる方におすすめです。
防音カーテンは高い音に効果を発揮しやすいのが特徴で、踏切や救急車のサイレンなどの音に効果的です。
もちろん室内の音を外に漏れないようにする効果もあるため、子どもがいる家庭にも多く取り入れられています。
また、生地の密度が高いことから保温効果や遮熱効果も得られ、エネルギー効率の向上にもつながるでしょう。

今回は、防音性の高いマンションの選び方や注目すべきポイントについてご紹介しました。
防音性の高いマンションの見分け方や内見時にチェックするべきポイントなどをふまえ、満足できるマンションを探してみましょう。
求める防音性が得られなくても、防音に特化したアイテムなどを用いることで音漏れ対策ができます。