40代で始める資産形成|おすすめの投資方法や成功のポイントを解説

40代は資産形成を始めるに適した年齢です。この記事では、40代が資産形成を始めた方がいい理由や目標金額の目安や資産運用のシミュレーション、おすすめの投資方法を紹介します。老後の不安を解消して現役時代を過ごしたり、老後生活を充実させるためにも、資産形成について考えましょう。

40代以降で必要なお金はどのくらい?

40代の時点でこの先お金がいくら必要なのか、具体的に想像することは難しいと感じる方も多いかもしれません。40代以降で必要なお金は、家族構成や所得、ライフスタイルによって異なります。

そもそも40代であれば、日々の生活費に加えて子供の教育費や住宅ローンの返済などが生じている可能性が高いほか、なかには親の介護費用などを負担している人もいるでしょう。そうした支払いが続くなかで、突発的な支出(医療費や子供の結婚資金など)にも備えておく必要があります。

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老後に必要な資金はいくら?

2019年6月に金融庁の金融審議会である市場ワーキング・グループが公表した「高齢社会における資産形成・管理」では、老後30年の間に少なくとも約2,000万円の資金が必要であるとされています。(※夫65歳以上、妻60歳以上と仮定)

とはいえ、人によって必要な資金は異なるほか、医療費や介護費はもちろん、マイホームのリフォームなど突発的な費用が発生する可能性を考慮すると、不足額がさらに増えることも十分にありえるでしょう。

そうした点を踏まえたうえで、ここでは自分の老後に必要な資金の計算方法について解説します。

【参考】金融庁 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」詳しくはこちら

自分の老後に必要な資金の計算方法

実際の老後生活に必要な資金は、以下の計算式によって求められます。

必要な老後資金=(毎月の支出ー毎月の収入)×老後期間+その他の支出

総務省統計局が公表している「家計調査年報〔家計収支編〕(2022年)」によれば、老後一ヶ月あたりの生活費は以下の通りです。

また、厚生労働省が公表した「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、老齢厚生年金受給者の平均受給額は14.5万円、老齢基礎年金だけの人は平均受給額は約5.3万円です。仮に配偶者の一方が会社員、他方が専業主婦(主夫)と仮定すると夫婦の公的年金額は一ヶ月あたり20万円ほどになるでしょう。

これらを考慮したうえで、定年を迎えた65歳から仮に20年間生きるとした場合に必要となる金額を試算してみました。

【前提条件】
毎月の支出が30万円
収入が25万円
老後期間が20年(240ヶ月)
※その他支出を200万円と仮定する

必要な老後資金=(30万円ー25万円)×240ヶ月+200万円

上記を計算すると必要な老後資金は1,400万円となります。とはいえ、人によって思い描く老後の住まいや生活水準、セカンドライフは異なるほか、健康状態などによっても必要な資金は大きく異なります。
そうした点も考慮したうえで、いまから定年を迎えるまでの間にあとどのくらい資金が足りないのか、どのくらいのペースで貯金をしていけば間に合うのか、計算結果を基に考えてみましょう。また、なにか不安がある場合にはファイナンシャル・プランナーをはじめ、お金のプロに相談してみるのも1つの手です。

【参考】厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」詳しくはこちら

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