40代で始める資産形成|おすすめの投資方法や成功のポイントを解説

40代は資産形成を始めるに適した年齢です。この記事では、40代が資産形成を始めた方がいい理由や目標金額の目安や資産運用のシミュレーション、おすすめの投資方法を紹介します。老後の不安を解消して現役時代を過ごしたり、老後生活を充実させるためにも、資産形成について考えましょう。

40代での資産形成を成功させるポイント

40代からの資産形成では、リスクを伴う投資や自分の生活に合わせた無理のないプランニングをしましょう。40代で成功するためには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。

資産形成の目的や目標金額を明確にする

投資を始める際は、資産形成をする目的や目標を明確にしておくようにしましょう。目的や目標があいまいな状態で投資を始めてしまうと、失敗するリスクが高まるからです。

具体的に何に使うためのお金なのか、目標金額や期間を決めましょう。次に、自分の取れるリスクを踏まえて、どういった投資手法に挑戦するのか、いくらを投資に回すのかといった部分を考えていくのがおすすめです。

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投資は余剰資金で行う

投資を行う際は、あくまで余剰資金で行うことを意識しましょう。
余剰資金とは、貯蓄の総額から「生活防衛費」を差し引いたお金のことです。
手元のお金をすべて投資に回してしまうと、万が一の出費に対応できなくなる恐れが高まってしまいます。

資産形成の効率も悪化しかねないため、生活資金を確保してから余裕のある資金で投資を始めるようにしましょう。

長期・積立・分散投資を意識する

投資は短期間で大きな利益を目指すとリスクが高くなるため、長期・積立・分散投資する必要があります。特に分散投資では以下の項目を意識するとよいでしょう。

銘柄分散:複数の銘柄を保有する
地域分散:各地域に資産を投資する
資産分散:複数の資産(債券や株式、投信など)に投資する

資産を分散することで万が一投資先の価値が下がってしまっても、資産全てを失わずに済むほか、ほかの投資先で失敗を挽回できる可能性があります。
長期的に積立てを意識した資産運用に取り組むことで元本割れのリスクを低減できるほか、複利効果も期待できるでしょう。

NISAやiDeCoを活用する

資産形成をするうえで活用したい制度がNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった、税制優遇のある投資です。
NISAに設けられた非課税枠で行った投資では、出た運用益には税金がかかりません。手数料はかかりますが、金融機関で口座開設して簡単に始められ、少額投資が可能なので投資初心者でも安心でしょう。

iDeCoは、自分で設定した毎月定額の掛金を運用して、老後に公的年金にプラスして受け取れる私的年金制度です。iDeCoは掛金が全額所得控除の対象となるため、所得税や住民税の負担が軽減されます。金融商品を運用して出る運用益は、NISAと同様に非課税です。
また、iDeCoを受け取る際も「公的年金等控除」あるいは「退職所得控除」の対象となります。

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まとめ

40代は老後の資金やライフイベントへの備えを意識する時期ですが、早期に資産形成をはじめれば、将来を安心して迎えることができます。まずは、老後の生活費や必要な貯金額を知り、自分に合った運用の方法を探してみることが大切です。

株式や投資信託、不動産などさまざまな投資商品がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。リスクとリターンを把握しながら、目的にマッチする資産運用方法を選びましょう。

ご留意事項

本稿に掲載の情報は、ライフプランや資産形成等に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取得・勧誘を目的としたものではありません。
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織瀬ゆり

元信託銀行員。AFP・ 2級FP技能士をはじめ、複数の金融・不動産資格を所持。それらの知識をもとに、「初心者にもわかりやすい執筆」を心がけている。2児の子育て中でもあり、子育て世帯向けの資産形成、女性向けのライフプラン記事を得意とする。