過去には利上げ後に景気低迷も


景気低迷
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日銀は2000年以降に2度、景気回復を理由に利上げを行っています。しかし、2000年と2006年の利上げは、ITバブル崩壊やリーマンショックによる景気低迷で、すぐに利下げに転じざるを得ませんでした。これらの利上げは拙速な判断だったと批判されてきました。

日銀は、賃金と物価の好循環が見通せるかを慎重に見極めた上で、2007年以来17年ぶりとなる利上げを決定しましたが、個人消費の弱さも指摘されています。このような状況の中、日銀の想定通りに物価や景気が推移していくかどうかが、今後も金利を上げていくかどうかの判断材料になるでしょう。