足の裏診断

足の裏には、反射区というゾーンがいくつもあります。このゾーンは、内臓や腰、ひざといった全身のいろいろなところと相関があり、調子が悪いところをほぐすことで、対応した部分が元気になるのです。

それだけでなく、機能が落ちたり、病気になっていたりすれば、対応するゾーンにシワ、角質などといった兆候が現れることもあります。ここでは、「糖尿病」「高血圧」「認知症・物忘れ」「尿トラブル」の4症状のリスクが高くなっている足の裏の兆候を解説します。

糖尿病の足の裏

【兆候1】右足の方が角質が多かったり、黄色味を帯びていたりと状態が悪い
【兆候2】土踏まず(主に「膵臓」のゾーン)に横ジワが多数入っている
【兆候3】第1指と第2指にすき間が見られる
【兆候4】第5指の根元の下に1円硬貨に近い大きさ、形状の角質がある

解説◆糖尿病傾向にある方の足の裏で、最もわかりやすいのが足の左右差です。右の足の裏の方が荒れていることが多いと、糖尿病に注意が必要です。兆候2をはじめ、「胃」「十二指腸」「食道」など消化器系のゾーンに横ジワが入るという特徴もあります。

高血圧の足の裏

【兆候1】「心臓」のゾーンに赤みが見られ、押すと極端に痛みがある
【兆候2】「小脳・脳幹」のゾーンがぷっくりと腫れている
【兆候3】足指の皮がむけたり、角質が多かったりと荒れている

解説◆3つの兆候は、どれも血流が悪いことが原因だと考えられます。高血圧だと、第1指全体や「小脳・脳幹(兆候2)」のゾーンが腫れる傾向にあります。兆候2、3と、足指に多くの変化が現れることも、血液が末端まで届かないからでしょう。

認知症・物忘れの足の裏

【兆候1】全部の指が短く、バランスが悪い
【兆候2】足幅が横に広がっている

解説◆認知症の方は、足指が短くなっています。この兆候は顕著で、かなりの割合の方がこのようになっているのです。まだ認知能力に問題がなくても、予防のために別記事で紹介している症状別のほぐし方を試していただきたいと思います。

尿トラブルの足の裏

【兆候1】「膀胱」のゾーンにシワがある

解説◆頻尿、尿もれなど、排尿関係のトラブルがある方は、「膀胱」のゾーンのシワが目立ちます。また、「腰椎」のゾーン(位置は付録ポスター参照)にシワが出るので、これらの部分を重点的に押しほぐすことで、症状の改善が期待できます。

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足の裏治療マップ