新たな症状とたどり着いた原因

更年期の文字イメージ

退職して、めまいは起こらなくなっていました。そこで体調が落ち着いたのでパートを始めたのですが、半年たった45歳の年末、布団に入ると背中が熱くなり眠れない状態が1週間ほど続きました。これはいよいよ更年期だろうと思い、婦人科を受診すると更年期障害と診断されました。

そこで今までの不調を話すと、めまいも更年期障害の1つであること、ストレスで更年期障害がひどくなることなどを説明されました。他にも要因はあったかもしれませんが、更年期障害がめまいの原因の1つだったことが判明したのです。

ここまで来るのに5年かかりました。短いと思われるかもしれませんが、私にとってはとてもつらく長い5年でした。ですが今は不安が解消され、とても晴れやかな気分になりました。

早く閉経すると骨粗しょう症のリスクが高くなると言われたため、現在はホルモン補充療法をしています。メンタルクリニックで処方されていた薬はやめました。

婦人科を受診したとき、まだ若いからホルモン補充療法をすると出血が再開するかもしれないと言われていました。結局、閉経はしていなかったようで生理が復活。いつ生理になるかわからない面倒くささや久しぶりの生理痛に悩まされていますが、体調や気持ちの面ではこの10年間の中で一番元気です。

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まとめ

更年期は閉経前後5年といわれています。実際に閉経しないと、それ以前のさまざまなつらい症状が更年期が原因なのかわからないことが、一番悩ましい問題だと思います。一般的に更年期は45歳~55歳といわれていますが、私は42歳だったため、めまいの原因が更年期だとわかるまで多くの年数がかかってしまいました。

テレビでもよく特集されるようになった更年期障害。もっとたくさんの方に知られ、理解が深まるといいなと思います。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。

イラスト/sawawa

著者/やまと すみれ(46)
短大卒業後、金融系の公的機関にて勤務。しかし、体調不良に悩まされることが増えたので退職。趣味はドラマと映画を見ること。