世界最悪の地下鉄を変えたスゴい日本人、宇田川信学さんをご存じ?【NY通信】

ブルックリン在住の日本人イラストレーターMAIKO SEMBOKUYAが、ニューヨークで見つけた人、モノ、コトについてイラストとともにつづるこの連載。昨年12月に記録的な大寒波が襲ったニューヨークからお届けするのは、デザインでニューヨークを変えた一人の日本人、宇田川信学さんについて。

車両だけじゃない! 宇田川さんが手掛けた「公共のデザイン」

地下鉄構内に必ず設置されている、路線情報や緊急時に駅職員に連絡するための「Help Point」や、最近は街の至るところで設置が増えている無料高速Wi-Fi、電話、緊急通報、USB端末の充電、広告の機能を兼ね備えた「Link NYC」も宇田川さんのデザイン!


地下鉄の至るところにある「Help Point」


「LinkNYC」

毎日見るのにしつこくなくスッキリして街になじんでいますが、緊急時にいざ使用できるようにちゃんと存在感があるところに、宇田川さんのこだわりが見えます。

公共のものを作る際は、壊されることを前提にデザインをする。それとともに、公共心をあおり、みんなに信頼して使ってもらえて、愛されるものを作ることで、大事に使い続けてもらえると宇田川さんはお考えだそうです。

ニューヨークという大きな街の多様な人びとを、デザインでよい方向に動かす努力をされ続けている宇田川さん。同じ日本人として、とても誇らしいですね。

text&illustration: Maiko Sembokuya edit: Akiko Yoshida

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