ショコラティエ二人が考える「カカオの未来」と伝えたいメッセージとは?

夢月さん「お二人が、この先カカオを通じて伝えたいことやカカオとの向き合い方で大切にしていることがあれば教えてください。」

村田シェフ「僕たちの仕事って、ただチョコレートを作るだけではないと思っていて、お客さんたちの声を生産者さんにも届ける。そこまでがショコラティエの仕事だと思っています。だからこそ、今回はカカオの廃材を使った雑貨も作りましたが、このnel CRAFT CHOCOLATE TOKYO(ネル クラフトチョコレート  トーキョー)のお店がある‟浜町″だけで完結しないような、農園まで届けて終わる手仕事をしたいと考えています。

小抜シェフ「昨年はタイのカカオ農園に行きました。それは、単に興味があるからが主な理由ですが、僕たちの仕事ってつなげることができる仕事だと思っています。村田シェフのおっしゃることと同じですが生産者との対話で生まれる発想もあって、それを皆様に届けることができる。

そしてこれも一つの面白いエピソードなのですが、その農園のカカオを使って作ってもっていたチョコレートを、現地のカカオを作って、発酵させているところだったので、彼らにダメだしされたことがあるんです。カカオバターの添加量が多いねとか、現地の人だからこそわかる指摘もあって、そこで気づかされることも多くありました。現地に行くと、新たな発見がいっぱいありますね。」

編集長より
いかがでしょうか。カカオ豆からチョコレートへ、自社農園。様々な取り組みを発信するチョコレートの世界でも、二人のショコラティエが、この一大イベントにかける想いのたけは計り知れないほど。一つ一つのチョコレートには意味があり、カカオの持つ最大限の魅力を、あらゆる表現を持って伝えていく彼らの姿は、日本のチョコレートの世界でも大きな未来ともいえます。

みなさんの応援で、お店も町も人も幸せになります。(by 編集長 クリーム太朗)

小抜 知博 Onuki Tomohiro
1988年福島県生まれ
「マ・プリエール」「ザ・リッツカールトン東京」を経て、2016年に「プレスキルショコラトリー 」をオープン。
カカオ豆から手がけるビーントゥバーショコラをはじめ、日本で古い歴史をもつワイナリー「まるき葡萄酒」などを有し、様々な素材とショコラのマリアージュを提供。
ジャパン・ベルコラーデアワード2012・2014年入賞
日経新聞全国フォンダンショコラランキング3位
ICAアジアパシフィック大会銀賞受賞

About shop
「プレスキルショコラトリー」
吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-15-18 (MAP)
営業時間:11:00 – 19:00
定休日:火曜日・水曜日

About Shop
nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO
東京都中央区日本橋浜町3丁目20−2 HAMACHO HOTEL内(MAP)
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
公式インスタグラムはこちら

サロン・デュ・ショコラ 東京
会場:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場(東京都新宿区新宿3-14-1)
営業時間:10:00~20:00 ※各回最終日は18時終了
日程:〈PART1〉2023年1月19日(木)~25日(水) 7日間(一般会期)
〈PART2〉2023年1月29日(日)~2月5日(日) (一般会期)