【FP監修】40代の貯金額はいくら?平均値・中央値・世帯別・年収別を解説

40代は収入も増えたり、結婚や子育て、住宅の購入などのライフイベントで支出も増えたり、お金の動きが激しい年代です。そこで、40代全体の平均貯金額をはじめ、単身世帯、2人以上世帯、年収別などの貯金額をまとめました。自分の資産が全体のどの位置にあたるのか、老後の資産形成のすすめを参考にしてみてください。

40代におすすめの資産運用・投資

住宅ローンの支払いや子育てで支出の多い傾向にある40代ですが、働きざかりで収入も増えている人も多いのではないでしょうか。ここでは、余剰資金のある40代におすすめの資産運用・投資を3つご紹介します。

NISA(少額投資非課税制度)

NISAとは少額投資非課税制度のことで、投資で得た運用益が非課税になる制度です。
金融機関で口座開設して簡単に始めることができ、毎月一定額を自動的に投資できるよう設定することができます。

2023年末までは「つみたてNISA」と「一般NISA」のいずれかを選択する必要がありましたが、2024年から「新NISA」がスタートしました。

新NISAでは制度自体が恒久化し非課税保有期間が無期限となったほか、年間投資枠が大幅に拡充されるなど、いつでも始めやすく使い勝手のよい制度となりました。これまで利用していなかった方も、この機会に是非検討してみてはいかがでしょうか。

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iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoとは個人型確定拠出年金のことであり、老後にむけて自分で貯蓄していく年金制度のことです。
日本に住んでいる20歳以上65歳未満の人であれば、雇用形態問わずほとんどの人が加入できます。自分で指定した掛金額を毎月積み立てながら運用し、60歳以降に年金または一時金として受け取ることができるしくみです。

また、掛金が全額所得控除の対象となるなど節税効果も見込めるため、効率よくお金を貯められるのもメリットとなります。

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積立投資信託

積立投資信託は「投信積立」とも呼ばれ、毎月1回あらかじめ指定した投資信託に一定額を投資する積立型の投資信託です。
証券会社によっては100円程度の少ない資金から始められるほか、専門家やAIが自分の代わりに資産を管理・運用してくれるため、投資初心者や時間がとれない人でも取り組みやすいでしょう。

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まとめ

40代の平均貯金額は785万円で、中央値は200万円です。
40代の平均貯金額はあくまでも統計的な結果であり、平均よりも多く貯金している人もいれば、少ない人もいます。もちろん単身世帯や2人以上世帯では家庭環境が大きく異なることや、子供の年齢や人数、親の介護の有無が影響することもあるでしょう。
ただし、貯金をしていない人の割合は独身で35.8%、二人以上世帯は26.1%であり、多くの人が老後生活にむけて資産形成に取り組んでいるようです。

貯金額が足りないと感じている人は、自分の収支と資産状況を確認したうえで、自分に合った方法でお金を増やしていくことが大切です。

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織瀬ゆり

元信託銀行員。AFP・ 2級FP技能士をはじめ、複数の金融・不動産資格を所持。それらの知識をもとに、「初心者にもわかりやすい執筆」を心がけている。2児の子育て中でもあり、子育て世帯向けの資産形成、女性向けのライフプラン記事を得意とする。