松本人志氏の“対文春”民事裁判始まる 傍聴券求め691人が並ぶ

お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さん(60)が、自身の性加害疑惑を報道した週刊文春の発行元・文芸春秋などに5億5000万円の損害賠償を求めた裁判の第1回(口頭弁論)が、28日に東京地方裁判所で開かれる。今回、松本さん本人が出廷する予定はないというが、裁判所には朝から傍聴席(19席)の抽選整理券を求めて691人が並んだ。

「ただただ困惑し、悔しく悲しいです」

週刊文春(昨年12月27日発売)の記事では、9年前の2015年、女性2人が都内のホテルで松本さんに性的行為を強要されたとする内容が掲載された。松本さん側は、「性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ『性加害』に該当するような事実はない」と主張。一方、『週刊文春』編集部は、その後の続報も併せ、「一連の記事には十分に自信を持っています」として、全面的に争う姿勢を示している。

松本さんは裁判に注力するため、今年の1月から活動を休止しているが、今月25日に自身のX(旧Twitter)を約3か月ぶりに更新。「人を笑わせることを志してきました。たくさんの人が自分の事で笑えなくなり、何ひとつ罪の無い後輩達が巻き込まれ、自分の主張はかき消され受け入れられない不条理に、ただただ困惑し、悔しく悲しいです。世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです。ダウンタウン松本人志」とコメントを出していた。


抽選を待つ列の最後尾は裁判所の敷地外までに伸びる(3月28日/弁護士JP編集部)

注目の裁判当日、午前の東京地裁前は、抽選を待つ参加者の他、各報道関係者やテレビのリポーター、そして生配信中とおぼしきユーチューバーらが集結。春休み期間もあってか、通常の裁判よりもその年齢層が若干低い印象であった。すでに抽選結果は出ており、裁判は14時30分に開廷予定となっている。