糖尿病の予防や改善につながる

大根おろしの効果を高めるために、一緒にとりたい調味料が「酢」です。

酢の主成分である酢酸は、「短鎖脂肪酸」と呼ばれる物質の一種です。短鎖脂肪酸は、糖・脂肪の代謝を改善したり、免疫(病気に抵抗する働き)の暴走を抑えて炎症を抑制したりする働きを持っています。

また、短鎖脂肪酸の97%は、大腸で吸収されて全身に行き渡り、臓器や細胞を保護する粘液になると考えられています。

ところで、この短鎖脂肪酸は腸内細菌が食物繊維を発酵・分解したときにも作られます。

そのため、酢酸を摂取できる酢と、食物繊維が豊富な大根おろしはとてもいい組み合わせ。短鎖脂肪酸が不足することで起こる胃炎、胃潰瘍、緑内障、心・腎疾患、糖尿病などの予防・改善につながります。

他にも、酢の血液サラサラ効果と大根の殺菌力によって、加齢臭や便臭などの臭いトラブルの解消も期待できます。

大根おろしも酢も、しっかりとれば医者いらずになる健康食材。元気で若々しい体づくりのために、ぜひ生活に取り入れてみてください。

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大根おろしの「コツ」

●根っこに近い方を皮ごとすりおろす

酵素は、大根の皮や根っこに近い先端部分に多く含まれます。根元の方を皮ごとすりおろせば、より強い効果が期待できます。

●30分以内に食べる

大根は、すりおろした直後から酸化が進みます。イソチオシアネートも蒸発しやすい性質を持つため、すりおろしたら30分以内に食べましょう。

●おろし金は銅がベスト!なければ金属製のものを

銅製のおろし金は殺菌作用が強く、すりおろしたものが酸化しづらいといわれています。値段は高めですが、高品質なものも多いので、気になる人は買ってみるとよいでしょう。

銅製のおろし金を手に入れるのが難しい人には、細胞が細かく粉砕できる、目立てがしっかりとがった金属製のおろし金がお勧めです。