マンションと一戸建て、維持費に違いがある

住まいを選択するときにポイントとなるのは、駅に近いか、通勤通学しやすいかなどの「立地条件」の他に「住まいにかかる費用」があります。

住まいにかかる費用について、マンションと一戸建てでは「維持費」に違いがあります。マンションには、エレベーターやエントランスなどマンションの居住者全体で使用する共用施設があり、共用施設の快適性、安全性を維持していくため「管理費」や「修繕積立金」などの支払いが一生続いていきます。

もちろん一戸建ても、屋根、外壁、水回りなどのメンテナンス費用はかかりますが、いつ、どの部分をどのくらいお金をかけてリフォームするかなどは自分で選択、決断することができます。マンションと一戸建ては維持費のかかり方が違うことを確認しておきましょう。

さらに、車を持っているご家庭がマンションを購入する場合、これらの維持費に加え、「駐車場代」の金額もチェックすることが大切です。またこれらのマンションの維持費はマンションの規模でも大きく変わり、一般的に戸数が少ないと一戸当たりの負担額は増える傾向にあります。

また「築年数」が経過すると「管理費」などの維持費の上昇も見込まれるので、新築時の維持費と同額が続くわけではないことをイメージし、資金計画を立てることが大切です。

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いくらの物件だったら購入できる?


住宅購入
【画像出典元】「nednapa/Shutterstock.com」

購入可能な物件の金額は、一般論でいえば「年収の5倍以内」や「住宅ローンの支払金額は手取りの25%前後」などといわれますが、実際にはそれぞれの家庭の家族構成や支出状況があるので、収入金額とローン支払金額だけでは判断できない部分があることを知っておきましょう。

例えばAさんとBさん、Cさんの年収が同額でも、Aさんは独身で生活費が20万円、Bさんは4人家族で生活費が30万円、Cさんは4人家族で大学生の子供がおり生活費が40万円かかっているかもしれません。収入が同じでも家庭ごとに住まいにあてられるお金の金額は変わるということです。住まいにかかる金額は一生のコストで考えると数千万円というような高額な費用になりますので、自分の家庭の収入と支出などを確認し、シミュレーションしてみることをおすすめします。