毎月の返済可能額からいくらまで借りられるかシミュレーション

金融広報中央委員会の「知るぽると」ではローンがいくらまで借りられるかシミュレーションできます。

Nさんの現在の家賃7万4000円を65歳までの29年間、ボーナス払いなしで金利2%の固定金利で返済するとしたら、借入元金限度額は1952万円と確認することができます。

金利や返済期間次第でシミュレーションの結果は変わってきますので、ぜひご自分で「月々このくらいまでだったら支払えるかなぁ」と思う金額を入力してみましょう。

返済期間を長く、金利を低く設定すれば、より大きな金額を借りることができますが、変動金利は返済期間中に上がる可能性があることなども視野に入れて検討してみましょう。

借入限度額シミュレーション

すべてを住宅メーカーや金融機関任せにせず、まずは自分でシミュレーションしてみることが大切です。

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iDeCoのメリット・デメリット


iDeCo
【画像出典元】「stock.adobe.com/tamayura39」

Nさんのご主人はiDeCoで月2万3000円を積み立てています。iDeCoは確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。メリットとしては、掛け金や運用益、受取時に税制の優遇措置が設けられている点、公的年金と違って自分で掛け金を設定できる点、運用方法を自分で決めることができる点などがあげられます。60歳以降の老後資金を準備する方法としては魅力的な制度です。

一方デメリットは、原則60歳まで資金を引き出すことができないことです。つまりNさんのお子さんの教育資金にはiDeCoで積み立てたお金をあてることはできません。Nさんのようにこれから教育資金や住まいの資金がいくらかかるか分からない部分が多い時期からiDeCoでお金を貯めることは、60歳までに自由に使えるお金を制限してしまいます。

お金の使い方の優先順位として、老後資金よりも住まいや教育資金の優先順位が高いようであれば、iDeCoの積立額の減額なども検討することをおすすめします。

また、実現したいことが「住宅取得」であれば、その他の支出の費目も減らせる部分がないか、生活費全般の見直しもあわせて検討ください。その分を購入資金にまわすことができます。

Nさんがパートで働く時期を早めるなど、収入金額を増やすことができれば、その金額を住宅資金にあてることもできます。将来のライフプランは決まっていないことばかりですが、ざっくりとでも計画を立て、定期的に見直すことが大切です。