私は夫と2人の子どもと暮らすアラフォー主婦です。今までいくつか病気を経験しているため、定期検査や健康診断は欠かさず受けています。体調不良といえば、時々便秘になるくらい。いたって健康だと思っていたのに、健診結果に要精密検査の文字が。いい機会だと思い前向きな気持ちで受けた検査で、まさかあんなに大変な経験をするなんて……。健康について改めて考えるきっかけになったエピソードを紹介します。

健康診断の便潜血検査に引っかかり再検査に

毎年健康診断を受けていた私。35歳のとき、便潜血検査の結果が陽性となり、初めて消化器内科で大腸カメラによる精密検査「大腸内視鏡検査」を受けることになりました。ショックな気持ちを抱きつつ、予約をするため病院に電話。

すると、「まだお若いですね。便潜血検査の際、便秘気味でしたか?」と聞かれました。受付の方が言うには、便秘の場合、排便時の出血で陽性になることもあるのだとか。普段から時々便秘になることがある私は、その話を聞いて「大きな病気ではなく、便秘のせいかも」と、少し安心しました。

とはいえ、万が一のことがあるかもしれません。早期発見のためにも、この機会にしっかり診てもらおうと予約を取りました。

(広告の後にも続きます)

大腸内視鏡検査は前処理からトラブル多発

数日たって、いよいよ検査当日。大腸内視鏡検査は朝から夕方近くまでかかるとあらかじめ聞いていたので、待ち時間は本でも読んで過ごそうと安易に考えていました。

病院に到着し、検査の前処理をおこなう部屋に案内されると、周りはご年配の方ばかり。同世代の人は1人もいません。「自分は場違いなのかな?」と少し気まずく思っているところで、前処理についての説明が始まりました。

説明の内容は、大腸内視鏡検査をする前処理として、大腸を空っぽにするために、これから腸管洗浄液2リットルを数時間かけて服用するというものでした。また、内服後のトイレの回数は5~10回くらいが目安とも。

説明後、内服を始めた私の体にすぐに異変が起きました。洗浄液がどうしても飲めないのです。最初は洗浄液の飲みにくい味のせいかと思っていたのですが、そのうち吐き気が止まらなくなり……。結局、病院側の判断で、別の錠剤を服用することになりました。

吐き気が落ち着いてきたと思った矢先、またしてもトラブルが! トイレは多くて10回程度と聞いていたのに、私の場合、15回も足を運ぶことになりました。看護師さんや周りの方から「若いのにえらいね~頑張っているね~」と励まされ、ありがたいやら恥ずかしいやら……。内視鏡検査を始める前の段階で、私はもうフラフラでした。