観葉植物や草花など、植物を育てる際に必須の要素「日当たり」。なぜ、植物が育つ時に光が必要なのか? これまで何で枯れたのだろう? と悩んでいた人に、ガーデニングを楽しむために知っておきたい基礎知識「光」をご紹介。ここでは、植物の構造や仕組みから光の必要性について触れながら、見た目で判断するためのポイントを説明します。

葉の構造と植物の姿


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植物にとって光は必要不可欠です。これがなくてはすべての活動ができません。ですから基本的に植物はより強い光、より明るい光を求めて育ちます。植物の体のつくりや性質がそのようになっています。

とはいえ、燦々と降りしきる太陽の光をじかに受け取れるのは、競争に打ち勝ち大きな体を作りえた一部の植物だけです。ですからほとんどの植物はある程度は日陰に耐える性質を持つか、さもなければ日陰で十分に生きられるように進化しました。つまり強い光の下では生きられなくなってしまった種類も多いのです。ここに「種類によって適切な光の強さは違う」という原因があります。

すべての植物について細かく説明することは一生かけても不可能ですから、ここでは簡単に、大まかな傾向を述べておきます。

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葉の構造と光への反応


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高校までに生物を学んだ人なら植物の内部構造について学んでいると思いますが、復習を兼ねて簡単に説明します。